ASUSTeK Computerは、COMPUTEX TAIPEI 2014開催を翌日にひかえた6月2日、台北市内のホテルにおいて新製品発表会を開催し、Intelの次世代CPUを搭載する2in1デバイス「ASUS Transformer Book T300 Chi」や「Transformer V」、LTE対応を果たしたタブレット端末などを発表した。
同発表会に登壇したジョニー・シーCEOは、「今年で創業25周年を迎えるASUSTeK Computerでは、常に最先端技術や革新性を追い求めてきた」とし、これまで市場に投入してきた画期的な製品群を振り返るとともに、今後も「ユーザーに最高のデジタル体験を実現する製品を提供していく」とコミット。その一例として、今後市場投入を計画している新製品を披露した。

発表会会場には、25周年を迎えるASUSTeK Computerにとって、エポックメイキングだった製品のパネルが展示された。その1枚目は、同社のスタート地点ともなったIntel 486搭載マザーボードだ(写真=左)。MIR宇宙ステーション向けに開発されたノートPC「P6100」。特殊な放熱対策などが施され、約600日間、宇宙で稼働し続けた(写真=右)シー氏はまず、ノートPCの高性能モデルとして、IPS方式で3840×2160ピクセルの4K液晶ディスプレイを採用し、全米テレビ標準化委員会(NTSC:National Television System Committee)がカラーテレビ放送のために作成したNTSCとの色域比で100%、Adobe RGB比で108%、sRGB比では146%という、優れた色再現性を実現する「ASUS ZENBOOK NX500」を紹介した。CPUには、Core i7-4712HQ(2.3GHz/最大3.3GHz)を採用し、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 850Mを搭載、また、ストレージにはPCI Express x4接続のM.2 SSDもサポートする。

ASUS ZENBOOK NX500(写真=左)。ASUS ZENBOOK NX500に搭載されたNTSC比100%表示を実現するVisualMasterディスプレイ(左)と、通常のディスプレイ(右)の表示比較。会場の照明が悪いため、正確な色表示ではないが、色域の広さは十分に見てとれる(写真=右)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.