FIFAワールドカップ、翠星のガルガンティア、Surface Pro 3、Xbox Oneも――日本マイクロソフト「独自の試み」に注目鈴木淳也の「まとめて覚える! Windows 8.1 Update」(2/3 ページ)

» 2014年06月23日 10時30分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
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話題のアニメとコラボ、IEの限界に挑戦するゲームサイト

「翠星のガルガンティア」とIEのWebコラボゲームが登場

 「翠星のガルガンティア」というアニメをご存じだろうか。TOKYO MXなど複数の地上波ネットワークにて2013年4〜6月の期間に全13話で放送されたSFロボットアニメで、2014年9月には新作OVAの前編がイベント上映される予定だ。放送当時、豪華制作陣によるオリジナルアニメとして、かなり話題になっていたと記憶している。

 同アニメの制作会社であるProduction I.Gと日本マイクロソフトは、コラボレーションサイト「fly.gargantia.jp」を6月18日にオープンした。Internet Explorer(IE)上で遊べる無料ブラウザゲームの形態を採っており、アニメのサイドストーリー的な位置付けとなっている。

 ゲームは台詞選択方式で進むフルボイス対応のアドベンチャーパートと、サーフカイトと呼ばれるグライダーに乗って本編の舞台となるガルガンティア船団の上空を飛行してミッションをこなす3Dゲームパートの2つで構成されており、どちらもプラグインなしの「WebGL」とWeb標準技術のみで実現されている点が特徴だ。アドベンチャーパートのボイスデータなど以外はソースコードそのものが公開されており、「Web技術だけでここまでできる」というのを示す狙いがある。

 実際に初代「Surface Pro」で少しプレイしてみたところ、非常にスムーズな動きで3D表示が実現されており、少し前のネイティブアプリくらいのパフォーマンスはWebアプリで実現できるようになったと実感する。標準ではModern UI版IEに最適化されているようで、デスクトップ版IEでゲームをプレイすると全画面表示にならず、画面が一部見切れてしまったりした。

 なお、WebGLと標準Web技術(HTML+JavaScript)のみで制作されたゲームなので、同技術をサポートする他のブラウザ(Chromeなど)でもプレイしてみたところ、画面が見切れる、操作はキーボードのみといった制約こそあるものの、ゲーム自体はパフォーマンスの劣化もなく遊ぶことができた。

 一方でModern UI版IE11を搭載しているはずの「Surface RT」(Windows RT搭載機)でプレイしてみたところ、こちらは画面の描画が正常に行われず、サイト自体の動作も異様に重かった。この辺りの差が気になるところだ。

WebGL対応Webブラウザであれば、どれでもプレイ可能だ。横1280ピクセル以上の解像度を持つタブレットにUIが最適化されており、タッチ操作でゲームが遊べる(画像=左)。ただし、スペックを満たしているはずのSurface RTでトライしてみたところ、画面がまともに表示されずゲームも遊べなかった(画像=右)

 ところでこの「翠星のガルガンティア」と日本マイクロソフトのコラボ、実は現在Microsoftが全世界で展開している「Rethink」プロジェクトの一環として行われているものだ。

 同社はかつて「Beauty of the Web」(現在は「Touch the Web/タッチ操作でWebを閲覧」に改称してサイト存続)の名称で、IE9とともにHTML5とWeb標準技術をアピールするサイトを立ち上げたことがあったが、Rethinkもそれに近い位置付けにあると考えられる。

 Beauty of the Webでは数多くのHTML5デモアプリが公開されていたが、今回のRethinkも例外ではなく、「Modern IE」サイトのコーナーの一部として多数のアプリが公開されている。「翠星のガルガンティア」のコラボゲームは、この中で“日本発”のプロジェクトとして、全世界向けのゲームライブラリの中で紹介されている。

 なお、このゲームライブラリではATARIの名作ゲームの数々や、かつてWindows 95にバンドルされて話題となった「Hover!」のIE版が収録されているので、懐かしいと思った方はぜひトライしてみてほしい。

今回のコラボゲームは「Rethink」プロジェクトの一環として提供される(画像=左)。Rethinkで紹介されるゲームライブラリには「翠星のガルガンティア」のほか、ATARIやHover!などかつての名作ゲームも用意されている

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