NECが秋冬モデル説明会で訴える「日本人にあった2in1とタブレットを」「何に使えばいいのか分からない」というあなたに(1/2 ページ)

» 2014年10月15日 21時27分 公開
[長浜和也,ITmedia]

モバイルPCのニーズは高まっている

 NECパーソナルコンピュータは、10月15日に2014年秋冬モデルの新製品を発表した。同社は発表当日に製品説明会を行い、個人向けPC市場におけるNEC製品の状況やモバイル関連製品の成長に言及、その状況を踏まえて登場した新シリーズ「LaVie U」とシステム構成を一新した「LaVie Tab S」の概要を説明した。

 NECパーソナルコンピュータ 取締役執行役員常務の留目真伸氏は、調査会社のGfkが調べた日本国内のPC市場におけるNEC製品のシェアが2014年4月以降成長していて、9月の時点で29%と依然として国内トップのシェアを確保していることをアピールした。また、NECが調べたAndroidタブレットにおけるNEC製品シェアも2014年1月の9%から9月時点で21%と拡大していることを紹介した。

 NEC製品がPC市場でシェアトップを確保し、Androidタブレットシェアも拡大する理由として、留目氏は、すべてのラインアップで定期的に新製品を投入して最新のテクノロジーをユーザーにすぐ提供してきたことや、NECという実績のあるブランドが持つ安心感、そして、ハードウェアだけでなく標準で付属するソフトウェアやサポートといった総合的な使いやすさを多くのユーザーが支持しているからと説明する。

 また、Androidタブレット市場でも、知識を持った少数のユーザー層からより多数である普通の人たちへの普及が徐々に進んでおり、そのようなユーザー層には、日本のライフスタイルに合った製品を提供していくことが重要という考えを示した。

 加えて留目氏は、NECが調べた日本PC市場におけるモバイルPCのシェアが2014年1−3月の18%から7−9月の28%と拡大していることにも言及し、モバイルデバイスの普及に伴って、外出しているときでもPCのパフォーマンスを必要としているユーザーのニーズが増えていると訴えた。

国内PC市場とAndroidタブレット市場におけるNEC製品のシェア推移(写真=左)。NECのPCラインアップにおけるモバイルPCのシェア推移(写真=右)

 以上のような分析を踏まえて、留目氏はNECが発表した2014年秋冬モデルのラインアップでは、モバイルPCとタブレットのラインアップを拡充しただけでなく、ユーザーにモバイルPCやタブレットの利用方法を提案できるソフトウェアやサービスを提供し、サポートも充実するとした。

 留目氏は、モバイルPCやタブレットの利用方法として、「読書」「テレビ」「手書き(入力)」を取り上げ、LTEデータ通信に対応して2160円相当の電子ブッククーポンが付属するLaVie Tab Sやリモート視聴と録画番組転送に対応した「SmartVisoin/PLAYER」を導入したLaVieシリーズやVALUESTARシリーズ、そして、デジタイザに対応して筆圧1024階調で手書き入力ができるLaVie UとLaVie Tab Wなど、提案する利用方法に対応するモデルをそろえたとアピールしている。

 NECパーソナル商品企画部主任の柴山友則氏は、LaVie Tab SとLaVie Uの概要を説明した。LaVie Tab Sでは、従来モデルのARM対応プラットフォームからAtom Z3745 をはじめとするインテルプラットフォームにシステム構成を変更したほか、8型ディスプレイ搭載モデルにラインアップを集約、かつ、8型ディスプレイ搭載モデルで解像度を1920×1200ピクセルに向上したことを訴求した。

オプションのカバーに装着したLaVie Tab S

LaVie Tab Sの左側面(写真=左)と右側面(写真=右)

LaVie Tab Sの上面(写真=左)と底面(写真=右)

 外出時におけるデータ通信では、上位構成のTS708/T1でSIMロックフリーとしてMVMOが提供する低価格のLTEプラン、または、3Gプランを利用できることを紹介した。なお、SIMはユーザーが購入してセットするが、主なAPN設定は事前に用意しておき、ユーザーはそのリストから選択するだけでAPNなどの設定が完了できるようにする予定だ。事前に登録するMVMOについては現在検証中で未定としており、出荷を始める12月までにはWebページなどでユーザーが確認できるようにするとNECパーソナルコンピュータのスタッフは説明していた。

LaVie Uの訴求ポイント(写真=左)。さらに、SIMロックフリーでMVMOのLTEデータ通信が利用できる(写真=右)

本体に備えたSIMスロット

 柴山氏は、タブレットを購入したユーザーから、「何に使ったらいいのか」という問い合わせが多いことを明かした上で、NECとしては、LaVie Tab Sの利用場面として旅行における活用を提案すると語っている。付属するアプリでは、旅行の計画を立てるための「ことりっぷ」にポータルサイトからホテルなどを予約する「Yahoo! Japan」アプリ、移動中の読書に電子ブックリーダーの「ebiReader」、現在地の確認から目的地のナビゲーションに「Googleマップ」、旅行で撮影した画像をクライドに保存する「コンテンツナビモバイル」というストーリーを紹介した。

「タブレットを買っても何に使っていいか分からない」というユーザーのためにNECはLaVie Tab Sの利用シーンとして「旅行における活用」を提案する

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