調和と美しさを追求した「OS X Yosemite」林信行から見た最新OS Xの魅力(2/4 ページ)

» 2014年10月17日 04時41分 公開
[林信行,ITmedia]

見た目の心地よさを重視したOS

 OS X Yosemiteは、いくつかのレベルの心地よさを提供している。まず1つめが見た目のレベルでの心地よさだ。

 2年前、iPhoneもiOS 7の登場で、同じ見た目の変化を経験した。ハードウェアのデザインも手掛けるジョニー・アイヴ副社長率いる工業デザインチームが、製品の形だけでなく、ソフトの見た目もデザインするようになったのだ。

 あまりにも大胆な変化に、最初は酷評する声もあがったが、今ではかなり沈静化している。アイコンから余計なフリルを削ぎ落とし、シンプルかつ涼しい見た目に切り替えたiOS 7/iOS 8に慣れた後だと、iOS 6以前のアイコンを久しぶりに見て、重たく、古めかしく感じる人も多いことだろう。

 接する時間が長いものは、できるだけ存在が希薄であることが望ましい。パソコンにおいてもスマートフォンにおいても、主役はアプリケーション(アプリ)の操作画面であって、それを表示するまでの橋渡しでしかないFinderやドック、ランチャーといったOS画面はできるだけ暑苦しく存在を押し付けないのが理想だ。

アプリケーションのアイコンデザインはフラットデザインに刷新された(ただし原稿執筆時点ではiWorkアプリは従来のまま。iWorkはYosemite正式版と同時にリリースされた)

Safariなどの操作画面もiPadのそれに近づいている。「すべてのタブを表示」モードでは、現在、手元のMacで開いているタブだけでなく、他のデバイス(含む同じiCloudのIDを使用しているiOS機器)で開いている全タブを一望できる

カレンダーなど標準付属アプリの画面もフラット化してスッキリ。ダッシュボード機能は標準でオフになり、その分、通知センターに色々なウィジェットが組み込めるようになった

 これまでのMac用OSでも、ほかのOSと比べると、かなりそうした配慮がなされていたが、OS X Yosemiteでは欧文フォントがすっきりとしたのに加え(日本語フォントはそのまま)、メニューやサイドバーなどの透明度が増し、アプリケーションのアイコンもiOSに準じたフラットデザインになり、かなり涼しさが増した印象だ。

 2001年の最初のMac OS X以来継承されているウィンドウ左上の赤、黄、緑の3色ボタンもより涼し気なフラットデザインになり、意味付けも変更された。緑の最大化ボタンが、アプリケーションが対応している場合はフルスクリーン化の役割を果たすようになったのだ。ここで細かいながらも気持ちいいのが、非対応アプリでも、このボタンを押すとウィンドウが画面いっぱいいっぱいまで広がるようになった点だ。これはMacと比べてWindowsのほうが心地よかった長所をうまく取り入れたポイントではないかと思う。

 対応アプリを画面一杯に広げ、作業中は書類に没頭して、切り替えるときはトラックパッドを3本指で左右に払ってアプリケーションも切り替える。このMacならではの“クセになる心地よい操作”が、標準アプリケーションの画面が紙のような薄さ、軽さを感じさせるフラットデザインになったことで(見た目だけのことかもしれないが)さらに心地がよくなった。

 OSが最適化され動作が軽快になったのも影響しているのだろうが、なんとも軽くて涼しい印象なのだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月27日 更新
  1. 鳴り物入りで登場した「Copilotキー」が早くもお蔵入りか──チャットボットからAIエージェントへの移行が示すMicrosoftの誤算 (2026年07月27日)
  2. エアコンがない部屋を冷やせる「Dreemstar 冷風扇」がセールで50%オフの9980円に (2026年07月23日)
  3. 64GBメモリ/2TBストレージ/Ryzen AI Max+ 395搭載のハイエンドミニPC「MINISFORUM MS-S1 MAX」がタイムセールで27%オフの43万2799円に (2026年07月25日)
  4. NVIDIAが次世代AI超解像技術「DLSS 5」の今秋投入を明らかに/MicrosoftとMistralが欧州におけるAI演算能力の拡大で戦略的提携を発表 (2026年07月26日)
  5. 高価なグラフィックスカードを守る「過熱保護ケーブル」に注目! 夏を乗り切るNoctua製簡易水冷も販路拡大で続々入荷 (2026年07月25日)
  6. プラネックス、10GbE接続に対応した5ポート搭載アンマネージドスイッチ (2026年07月24日)
  7. 実売2万円切りで実働10日間のバッテリー駆動! 「Amazfit Bip Max」は初めてのスマートウォッチに最適か (2026年07月24日)
  8. 東レの最新カーボン技術で約999gと長時間バッテリーを両立させた“法人向けLAVIE”が登場 ブランド統一の背景とは (2026年07月23日)
  9. 背中に「インテル、付いてる」ロボットも登場! 40年の実績を持つロボティクス分野で攻勢をかけるワケ (2026年07月24日)
  10. ポタ電と組み合わせて使える「Soraiori ポータブルエアコン」がセールで16%オフの2万9980円に (2026年07月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー