NVIDIAの最強ゲーミングタブレット「SHIELDタブレット」徹底レビュー日本上陸(1/4 ページ)

» 2014年11月05日 20時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
ココが「○」
・ゲームアプリがストレスなく楽しめる高性能
・専用スタンドカバーとコントローラで快適なゲームプレイが可能
・エンターテイメントを満喫できる高精細液晶とバスレフスピーカー
ココが「×」
・最近の8型クラスとしてはボディがやや厚く、やや重め
・バッテリー駆動時間はやや短め
・スタイラスが静電容量式で書き味がいまひとつ

ゲーミングにフォーカスしたスペシャル仕様のAndroidタブレット

 NVIDIAから登場したSHIELDタブレットは、8型のIPS液晶ディスプレイを搭載したゲーミング向けのAndroidタブレットだ。システムの中核となるSoC(System On Chip)にKepler(開発コードネーム)ベースのGPUコアを統合したNVIDIA最新の「Tegra K1」をはじめ、バスレフスピーカーの搭載などゲーミングにフォーカスしたハードウェアに独自のソフトウェアを導入し、さらに専用コントローラやスタンドカバーも用意するなど、一般的なAndroidタブレットとはひと味もふた味も異なる作り込みがされている。今回、製品版を試用する機会を得たので、性能や使用感をチェックしていこう。

NVIDIAから登場したSHIELDタブレット。ブラックで統一したボディカラーとシャープなフォルムが印象的だ。ハードウェア、ソフトウェア、周辺機器まで、独自の作り込みがなされている

ゲーミングギアらしいシャープなブラックボディ

 ブラックで統一したボディは、直線的なフォルムで、フロントステレオスピーカーを大胆に配置するなどゲーミングギアとしての個性を感じさせる。側面と裏面はマットな表面仕上げとなっており、若干しっとりしていながらベトつかない手触りも好印象だ。

 ボディの具体的なサイズは、約126(幅)×221(高さ)×9.2(厚さ)ミリ、重量は約390グラムだ(実測では373グラムだった)。最近の8型クラスとしては厚みがあり、重量もあるほうだが、幅はスリムなので、成人男性ならば片手でも無理なく持つことができる。

ボディの具体的なサイズは、約126(幅)×221(高さ)×9.2ミリ(厚さ)ミリ、重量は約390グラムだ。8型クラスとしては比較的スリムなので、成人男性ならば片手でも無理なく持てる。裏面。マットな仕上げで、しっとりとした感触がありながらベトつかず指紋が付きにくいような処理がされている。「SHIELD」の文字部分だけ光沢素材を使用している

 厚みや重量が少しあることについては、ゲーミングをテーマにした製品であるため、高負荷が長時間かかることを想定して熱設計に余裕を持たせていることが1つの理由となっているという。たしかに、ゲームプレイに無中になっている時に過熱保護機能などでパフォーマンス低下たまらない。厚い、重いといってもわずかな差であり、理にかなった設計といえる。

 バッテリー容量は19.75ワットアワーだ。Androidタブレットは携帯電話業界の慣習の影響か、なぜかそれ単体では容量の指標とならない電流仕様のみしか公開されないことが多いが、きちんと容量の仕様が公開されている点は好感が持てる。ちなみに、電圧仕様3.7ボルト換算での電流仕様は5338ミリアンペアアワーとなる。8型クラスとしては標準的か、少し大きめだろう。

充電はmicroUSBポートを利用して行なう。ACアダプタは44(幅)×44(奥行き)×44(高さ)ミリのキューブ型。53グラムと軽量だが、プラグは収納できないので少しかさばる

 ゲームをプレイする場合は横位置で使うことも多いと思われるが、端子類もどちらかといえば、横位置での利用を意識して配置されている。いわゆる「技適マーク」をはじめ、世界各国の法律や流通規則に準拠していることを示すマークも横位置での底部にあたる面に目立たないようプリントされている。

 端子類については、充電用端子を兼ねるUSB 2.0(microUSB)に加えて、MiniHDMI出力も備えている点がユニークだ。ここからPC用の液晶ディスプレイや家庭用テレビにタブレットの画面を表示してゲームプレイを楽しむことができる。microUSBをMHL対応とすればスペースは節約できるだろうが、それでは充電と画面出力が同時にできる環境は限定される。家庭用TVやPC用液晶ディスプレイなど、幅広い機器を活用して柔軟な運用ができるメリットは大きい。

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