変幻自在なゲーム開発の現場がeX.computerを選ぶ理由柔軟な対応が決め手になる(1/2 ページ)

» 2014年11月28日 10時00分 公開
[ITmedia]

経験豊かなオンラインゲーム開発チームがPCに望むもの

 Project Whiteが運営するTSUKUMOのプライベートブランド「eX.computer」は、ベテランのユーザーにとっては、「古くからの仲間」という感覚だろう。老舗のPCショップでは最も早い段階でコンプリートPCを取り扱ってきた。

 ユーザーがパーツを選べるBTOに対応したことで、違いの分かるパワーユーザーが、大手のPCメーカーではなくPCショップのプライベートブランドでPCを選ぶようになったが、その中でも、eX.computerは、豊富なパーツ知識と経験、そして、時間をかけた検証などで、トラブルの少ない信頼できるプライベートブランドとして多くのユーザーから支持を得てきている。

 こういう経緯もあって、eX.computerというと、「パワーユーザーが個人的に購入する」ケースが多いと思いがちだが、実を言うと、企業でも大手PCメーカーでなく、eX.computerを選ぶ事例が増えてきている。その企業の1つが「Aiming」だ。

 Aimingは、ゲームアプリの企画開発と運営を手がける企業で、現在も「剣と魔法のログレス いにしえの女神」の開発(マーベラスと共同開発)や「ヴァリアントレギオン」「ロードオブナイツ」「戦姫インペリアル from 英雄*戦姫」など、多数のタイトルにおいて開発と運営を行っている。

 開発タイトルの増加に伴い、規模を拡大しつつあるAimingが、ビジネスの現場で使うPCとしてeX.computerを選択した理由を、開発グループリードソフトウェアエンジニアの保泉高広氏と、企画・運営グループ インフラエンジニアの栗原峻平氏に聞いた。

Aimingで、ゲーム開発プログラマーを務める保泉高広氏(左)と、社内PC導入などの技術サポートを担当する栗原峻平氏(右)

タスクフォース方式で組織が変わるので柔軟な機材調達が必須

──Aimingでは、長年にわたってゲームの開発と運営をおこなっているそうですね。

保泉氏 主にオンラインゲームの企画とプロデュース、開発、運営を行っています。オンラインゲームというと、PCのWebブラウザ向けをイメージするかも知れませんが、Aimingではプラットフォームを選ばずにネットワークに接続してプレイできるものをすべてオンラインゲームといっています。そのため、プラットフォームとしては、PC向けもWebブラウザ向けもスマートフォン向け、そして、今は行っていませんが家庭用ゲーム機でも開発が可能です。

 Aimingの設立自体は、2011年の5月ですが、スタッフとしては、10年間の開発実績があります。ADSLのころからオンラインゲームを開発していることになります。Aimingの事業所は東京と大阪、そして台湾に支店を構えています。スタッフは東京と大阪で298人、台湾で69人が所属しています。台湾支店はほぼデザイン担当、東京と大阪が開発から運営、そして企画の担当です。そのなかで、開発に携わっているが3割ほど、デザイン担当も含めると4割ほどになります。

Aimingオフィスにあるリフレッシュルームには、各種ゲーム専用機を用意してスタッフが自由にゲームを“確認”できるようにしている

──1本のゲームタイトルの開発に携わるスタッフの規模はどのぐらいになりますか?

保泉氏 開発の期間や開発のフェーズによって異なってきます。ピークでは、外部のスタッフも合わせて30〜40人規模になることが多いです。私が今開発を行っているチームは10人ぐらいでやっています。企画担当が5人、プログラム担当が3人、あとはデザイナーという編制です。新規タイトルの開発では、企画でデータを作ったりという作業が多いので企画担当が多くなります。このチームでゲームのプロットやデータの構成、プログラムのコーディングを行い、これから行うデバックや検証工程で規模を拡大することになります。

「剣と魔法のログレス いにしえの女神」はAimingがゲーム開発を担当している。このほかにも、「ヴァリアントレギオン」「ロードオブナイツ」などの開発と運営を行っている

剣と魔法のログレス いにしえの女神は、2013年12月からスマートフォン向けにサービスを開始したMMORPGだ。Webブラウザ向けタイトルとしては2011年10月に登場した息の長いゲームタイトルとなっている

──10年間、ゲーム開発を行っていて、以前と現在で大きく変わったことは?

保泉氏 オンラインゲームでいうと、以前は自分たちでデータセンターを構えてゲームを配信しているゲームベンダーが多かったのですが、今は、クラウドサービスを利用して、自分たちでデータセンターを持たなくなりました。Aimingもデータセンターはクラウドサービスを利用しています。クラウドサービスを利用することで、サーバのハードウェア的なメンテナンスはクラウドサービス運営側に任せることができます。もちろん、ゲームの運営やメンテナンス、サポートはAimingが行っています。

 今のゲームユーザーは、高度なコンテンツでないと満足しません。以前は、2Dグラフィックス主体のブラウザゲームの移植などが多かったのですが、いまは、3Dグラフィックスが普通に動いてしまいます。スマートフォンでも、携帯ゲーム専用機と同じぐらいのグラフィックス性能を持っています。スマートフォン向けのオンラインゲームでも、携帯ゲーム専用機と同じグラフィックスを求めるユーザーが多くなりました。

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