GIGABYTE、6倍の金を盛った究極OCマザー「GA-X99-SOC Champion」発表2015 CES(1/2 ページ)

» 2015年01月09日 11時07分 公開
[本間文,ITmedia]

ぜいたくに素材を使って高性能と安定動作を実現

 GIGABYTE Technologyは、1月5日(現地時間)、米ラスベガスのCaesars Palace Hotelにおいて記者発表会を開催し、同社の新しいフラグシップマザーボードとなる「GA-X99-SOC Champion」と、Intelが発表した14ナノメートルプロセスルールを採用した第5世代Coreプロセッサー・ファミリー搭載の小型ベアボーン「BRIX」などを公開した。

 なお、GA-X99-SOC Championならびに第5世代Coreプロセッサ搭載BRIXシリーズの市場投入時期や価格は、現時点では、まだ明らかにしていない。

 GA-X99-SOC Championは、究極のオーバークロック性能を発揮できるよう、CPUソケットやメモリスロットへの配線長などを重視して開発したIntel X99 Expressチップセット搭載のマザーボードだ。“Haswell-E”(開発コード名)ことCore i7 5960XなどをIntelが発表したのは2014年9月のことだが、新たにサポートしたDDR4メモリのオーバークロック性能の追究や、新しいCPUの特性にあわせたチューニングを施していたため、2015 International CES 2015の開催に合わせた製品発表となったようだ。

GIGABYTE Technologyの新しいフラグシップマザーボードとなる「GA-X99-SOC Champion」

 同社でマーケティングを統括するコリン・ブリックス氏は、「X99-SOC Championでは、メモリスロットを通常のIntel X99 Expressチップセット搭載マザーボードとは異なり、1チャンネル1スロットにすることで、より短い配線で4チャネルのDDR4メモリスロットとCPUを結び、より高速で、かつ安定したメモリ動作を実現した。また、CPUソケットのピンには、通常のマザーボードと比べて6倍の金を用いたメッキを施し、伝導性を高めている」と訴求した。

 マザーボードに導入した詳しい機能については言及していないが、オンボードのスイッチには、LGA2011-3ソケットの有効ピン数を2011ピンから2083ピンに切り替えることで、CPUコアやメモリスロットに、デフォルトではサポートしていない電圧供給が可能になると説明する。

記者発表会に臨むコリン・ブリックス氏

CPU供給電源を強化し、12ボルト8ピンに加え、12ボルト4ピンの補助電源を備える

GA-X99-SOC Championに搭載したインタフェース

ストレージインタフェースとしては、SATA Expressと、同機能と排他となるPCI Express 2.0 x4接続のM.2スロットを用意する

LGA2011-3ソケットの有効ピン数を2011ピンから2083ピンに切り替えることで、CPUコアやメモリスロットに、デフォルトではサポートしていない電圧供給が可能になる

CPUソケットのピンには、通常モデルと比べて6倍もの金を使ってメッキを施した

 グラフィックスカード用の拡張スロットは、CPU側に配置した40レーンのPCI Express 3.0と接続するオレンジ色のx16スロットが4基用意する。CPUソケット同様、コネクタ部には金メッキを施している。なお、PCI Expressレーンの配分は、4way SLI/CrossFire X構成で、CPU側からx16/x8/x8/x8、3way SLI/CrossFire X構成では、x16/-/x16/x8となる。

 24ピン電源コネクタの横には、電源やリセット、CMOSクリアボタンを用意するほか、BIOSやベースクロックを切り替えるスイッチ、電圧モニタ用の端子などを設けている。

 なお、同社は、海外の著名オーバークロッカーと協力して、GA-X99-SOC Championを用いたオーバークロックの世界記録更新にもトライしており、これまでにメモリクロックの4000MHz超えや、Intel XTUなど9つのジャンルで世界初、または、世界新記録を樹立した。現在もCES期間中の更新を目指して記録にチャレンジしている。

GA-X99-SOC Championがこれまでに獲得した世界新や世界初の記録

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー