外付けHDDに「My Book Duo」を選ぶ8つ理由:HDDメーカーならではの安心感(1/2 ページ)

» 2015年01月21日 13時28分 公開
[瓜生聖(撮影:矢野渉),ITmedia]
ココが「○」
・信頼性の高いWD Redを採用
・最大12Tバイトの大容量
・用途に応じて変更できるRAID構成
ココが「×」
・値段は高め

大容量化するコンテンツを外付けHDDに保存する

 ディスプレイの解像度は今やフルHDが当たり前の時代に到達した。スマートフォンでもフルHDは珍しくなくなり、タブレットでは2048×1536ピクセル、安価な4K対応ディスプレイも続々と発売されている。

 今までは「これくらいでいいかも」と思っていた解像度は、利用デバイスの高解像度化によって否応なしに要求を高めつつある。その結果、写真や動画といったデジタルコンテンツの1ファイルあたりの容量も大きくなってきている。

 もちろん、PCに搭載されるストレージの容量も増えてきているが、さらなる容量増加のために元からあるHDDやSSDを換装するのは中級者以上のスキルを必要とする。内蔵よりも手軽に追加できるストレージのニーズは高い。

 そうした背景もあり、数年前とは比べ物にならないくらいNAS(Network Attached Storage)の利用が増えている。一般にNASは複数のHDDで1つのボリュームを作成し、HDD1基では実現できない大容量や信頼性を実現するRAID構成をとることができる。そしてネットワーク経由で複数機器/ユーザーから同時利用できるメリットも大きい。

 だがその一方で、ネットワークの転送速度やファイル共有プロトコルがボトルネックになるという面もある。複数機器/ユーザーからの同時利用を行わないのであれば、外付けHDDのほうが有利だろう。

 そこで、今回はウェスタンデジタルの外付けHDD「My Book Duo」を取り上げる。ウェスタンデジタルはベアドライブのHDDメーカーとして有名だが、そのドライブの特性・性能を生かした外付けHDDも販売している。なかでもMy Book Duoはデスクトップ用HDDを2基内蔵するモデルだ。数ある外付けHDDの中で、My Book Duoを選ぶ理由を探ってみよう。

3.5インチドライブを2台内蔵する「My Book Duo」

理由1、NAS用HDD「WD Red」シリーズを採用

 外付けHDDは複数の周辺機器メーカーから販売されているが、多くはマルチベンダー対応品――つまり、どのベンダーの、どの型番のHDDが使われているかは明らかにされていないことが多い。

 その点、WDが自ら販売するMy Book Duoは、同社製NAS用ハードディスク「WD Red」シリーズを採用している。WD RedはMTBF(平均故障間隔)100万時間(約114年間)の高品質なモデル。ファームウェアにNASWareを採用しており、協調動作する複数台を同一筐体に収めた場合の振動対策を行っている。当然、2台のHDDを搭載するMy Book Duoでも有効だ。

MTBF100万時間を誇るWD Redのスペックシート。一般向けのHDDではMTBFが明示されていない場合がほとんど

理由2、ノートPCでも利用できる大容量ドライブ

 My Book DuoのインタフェースはUSB 3.0。現行機種のノートPCのほとんどと理論値5Gbpsの高速な接続が可能だ。また、My Book Duoは2ポートのUSB 3.0ハブを内蔵している。省スペース性を高めたノートPCではUSBポートが少ない場合もあるが、My Book Duoを接続することで、ポートの1つを専有しても、2ポートが追加されるため不便はないだろう。

本体前面/背面。My Book Duoの背面にはUSB 3.0が2ポート。これはハブとして機能するのでマウスなどを接続することもできる

理由3、目的に応じて変更可能なRAID構成

 My Book Duoは2基のHDDを搭載している。その2基を使ってRAID 0/1、それにJBODを構築することができる。なお、通常JBOD(Just a Bunch Of Disks)は複数ディスクを1つのボリュームとして扱う技術だが、My Book Duoではディスク1基に1ボリュームを割り当てた、ディスク単位のボリュームのことをJBODと表している。

 購入時のMy Book Duoは、NTFSフォーマット済みのRAID 0で構成されている。これは高速かつ最大容量を利用できる構成だ。原稿執筆時点での最上位モデル「WDBLWE0120JCH」は、6TバイトHDDを2基搭載し、合計12Tバイトが利用可能となっている。1台でも故障すればすべてのデータがロストしてしまうためNASなどではあまり選択されることのない構成だが、個別のHDDよりも高速で、かつ、SSDよりも大容量というニーズに応えてくれる。

 RAID構成は付属のWD Drive Utilitiesから変更が可能だ。ただし、ディスク上のデータはすべて削除されるので注意してもらいたい。

RAID構成は「WD Drive Utilities」から変更できる

理由4、高速なHDD、RAIDコントローラ、インターフェイス

 HDDのアクセス速度はさまざまな要因で決まる。回転速度、シーク速度、内部転送速度、インタフェース仕様などだ。たいていはどこかがボトルネックになり、速度が頭打ちになってしまう。例えば、いくら高速なHDDであっても、PCとUSB 2.0で接続すれば、速度は480Mbpsに抑えられてしまう。逆にHDD内部転送速度が低ければPCIe3.0 x4(32Gbps)のような高速な接続方式でも転送速度の向上は見込めない。

 My Book Duoが採用しているWD Redシリーズは内部転送速度175Mバイト/秒に達する(6Tバイトモデル「WD60EFRX」の場合)。ほかにも64Mバイトのキャッシュ、NCQのサポートなど高速化技術が採り入れられている。RAIDコントローラは高速なハードウェアで実装されており、RAID構成時のオーバヘッドは小さい。PCとの接続には理論値5GbpsのUSB 3.0を使用するなど、すべてのポイントにおいて高速性の確保が図られている。

最上位モデルの「WDBLWE0120JCH」は、6Tバイトモデル「WD60EFRX」を2台搭載

CrystalDiskMark 3.0.3 (x64)による、パフォーマンスを重視したRAID 0ベンチマーク結果。シーケンシャルリードでは公称の290Mバイト/秒を超える318.7Mバイト/秒を記録した(画面=左)。可用性を重視したRAID 1でのベンチマーク結果(画面=中央)。JBODでのベンチマーク結果。これが素の状態と考えるとRAID 1のパフォーマンス低下はほぼない(画面=右)

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