インテル、“Broadwell”と“RealSense”のアドバンテージを日本でアピール22万人規模のユーザー調査で進化する(1/2 ページ)

» 2015年02月04日 20時28分 公開
[長浜和也,ITmedia]

驚きの新体験を幅広いラインアップと価格帯で

 インテルは、2月4日に日本の関係者に向けて、第5世代Coreプロセッサー・ファミリーとRealSenseの概要を紹介する説明会を行った。

 インテルクライアント事業開発部マーケティング・マネジャーの小澤剛氏は、第5世代Coreプロセッサー・ファミリーについて、TDPが15ワットで統合グラフィックスコアがIntel HD Graphicのタイプが10モデル、TDPが28ワットで統合グラフィックスコアがIntel Iris Graphicsのタイプが4モデル、そして、Pentium、Celeronシリーズとして3モデルと、ハイエンドモデルから低価格のタブレットに搭載できる幅広いラインアップを最初から用意したことを取り上げた。

 その上で、重要なポイントとして「優れたパフォーマンス」「バッテリー持続時間の向上」、そして、「薄型のスマートなデザイン」を採用したノートPCやタブレットなどが実現することを挙げている。

第5世代Coreプロセッサー・ファミリーで訴求したい3つのポイント

 パフォーマンスの向上では、14ナノメートルプロセスルールの導入で実装するトランジスタの数は第4世代Coreプロセッサー・ファミリーから35%増加したにもかかわらず、ダイサイズは37%縮小し、「トランジスタの数の増加はそのまま性能の向上につながる」とする小澤氏は、第5世代プロセッサ・ファミリーの処理能力が3Dグラフィックスで22%、動画ファイルのトランスコード処理で50%、ローカル保存の動画再生におけるバッテリー持続時間でプラス1.5時間の向上が確認できたと紹介した。

第4世代と比べた第5世代Coreプロセッサー・ファミリーのアドバンテージ

 特に改善を図ったグラフィックス性能では、解像度3840×2160ピクセルの“4K”動画の再生が可能になり、ゲーム動作ではDirectX 11.2、DirectX 12など新しく登場するAPIをサポートするほか、主要なゲームタイトルで最大22%の描画速度改善が実現、さらに、新世代となったQuickSync Video Technologyによって、トランスコード処理時間が最大50%短縮できることを示した。

統合したグラフィクスコアで大幅な処理能力向上と機能強化を図った

 バッテリー持続時間の向上では、Windows 8.1におけるアイドル状態とローカルに保存した動画ファイルの連続再生のそれぞれにおいて、システムを構成するSoC、ディスプレイパネル(輝度は200nit)、オーディオ、そのほかプラットフォームのそれぞれで消費する電力を第4世代Coreプロセッサー・ファミリーの「Core i7−4600U」(2.1GHz/最大3.3GHz、2コア4スレッド、TDP 15ワット)と「Core i7-5600U」(2.6GHz/最大3.2GHz、2コア4スレッド、TDP 15ワット)とで比較した結果を示し、SoCとそのほかプラットフォームで消費電力が削減したことで、バッテリー持続時間が伸びたことを説明した。

SoCとプラットフォームの消費電力削減でバッテリー持続時間が伸びた

 小澤氏は、ディスプレイ一体型PCからクラムシェルノートPC、そして、大画面ディスプレイ搭載2in1 PCなど処理能力を重視するデバイスでは第5世代Coreプロセッサー・ファミリーを採用し、薄型クラムシェルノートPCや軽量2in1 PC、タブレットでは、同じ14ナノメートルプロセスルールを導入した“Broadwell-Y”「Core M」シリーズを採用するなど、柔軟な熱設計で多様なフォームファクタが可能になると述べた。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月11日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  3. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  4. Minisforum、Intel N100を搭載したスティック型ミニPC「Minisforum S100」の国内販売を開始 (2024年05月10日)
  5. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. ASRock、容量約2Lの小型ボディーを採用したSocket AM5対応ミニベアボーンPCキット (2024年05月10日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  10. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー