グッと進化した802.11ac対応の最新ルータ「AtermWG1200HP」:買い換えにも買い増しにもこれがいい(2/4 ページ)

» 2015年03月06日 11時36分 公開

無線LANルータとしての基本機能も上位モデルに負けていない

 導入や運用に便利な機能の備えも万全だ。購入状態(ルータモード)のままWAN回線と接続、Webブラウザで設定画面を開くと必要に応じて設定方法を案内してくれる。また、AndroidやiOS端末用に「Aterm スマートリモコン」アプリを提供しており、WG1200HPを自動検出して簡単に設定画面を開くことも可能になっている。PCは所有しているけどプライベートルーム、リビングですぐに設定を変更したい、確認したい、という場合もスマートフォンやタブレットから設定画面を簡単に呼び出せる。WG1200HPを複数台組み合わせて無線LANの中継機能を使っている場合には、中継機になっているWG1200HPの設定画面も簡単に呼び出せるのは非常に便利だ。

 無線LANブロードバンドルータとしての機能も申し分ない。SSIDは5GHz帯と2.4GHz帯でそれぞれ2つずつ準備しており、購入状態ではプライマリSSIDがWPA/WPA2-PSK(AES)、セカンダリSSIDが128bitWEPに設定しているが、セカンダリIDは無効化も可能だ。異なるSSIDに接続した無線LAN端末間の通信を禁止するネットワーク分離機能も備える。

 DHCPサーバー機能は特定のLAN端末に固定のIPアドレスを割り振れるので、インターネットに公開するサーバやVPNで接続するPCをLAN内に設置する場合にも、PC側はIPアドレスの設定をせずにすむ。合わせて、PPTPやIPSecによるLAN内にあるPCへのVPN接続にも対応する。インターネットのライトユースからヘビーユースまで対応できる、ブロードバンドルータとしての基本機能を不足なく備えている。

ブロードバンド回線側に関連する機能としては、UniversalPnP、PPPoEブリッジやIPv6などにも対応。PPPoEセッションは1つのみだが、一般的な家庭での利用でPPPoEマルチセッションが必要になることはないだろう。以前はインターネットとフレッツサービス情報サイト(旧フレッツスクエア)への同時接続にPPPoEマルチセッションが必要だったが、現在はフレッツの光接続のほとんどでIPv6接続が可能で、フレッツサービス情報サイト接続用にPPPoEセッションを設定する必要はなくなっている。また、PPPoEスルーが可能なので、特定の端末から2つ目のISPに直接PPPoEで接続できる

これは購入後のままの2.4GHz帯無線LANの設定画面だ。セカンダリのSSIDは検索できない設定になっており、「らくらく無線スタート」でのみ無線LAN接続の設定ができる。SSID間の通信も遮断する設定など、WPA/WPA2に対応しない一部のゲーム機などでの利用を想定したものといえ、家庭用としてはこのままでも十分にセキュリティは保たれるし、無効化も可能だ。SSIDのステルス機能、MACアドレスフィルタリングなどセキュリティ関係の機能も備えている

新たにビームフォーミングに対応、デュアルCPUも上位モデルから継承

 Atermシリーズでは初となるのが「ビームフォーミング」への対応だ。ビームフォーミングを簡単にいえば、電波の狙い撃ちを行う機能で、無線LAN親機が無線LAN子機の位置を認識し、無線LAN子機により強く届くように電波の方向を調整して高速な通信を可能にする。

 無線LANにつながる端末側にも対応が必要だが、iPhone6がすでに対応しているほか、Android端末では(対応を明示する製品は少ないものの)ここ1年ほどで採用している無線LANコントローラの多くがビームフォーミングに対応している。今は対応機器を所有していなくても、今後スマートフォンの買い換えなどで有効に機能することになるユーザーも多いだろう。

 内部処理を行うCPUも、上位モデルから継承したデュアルコアを採用した。有線LANの高いスループットや、新機能のWi-Fiデュアルバンド中継機能もデュアルコアCPUの採用の恩恵といえる。転送レートと違って目に見えにくい部分だが、無線LANブロードバンドルータとしての性能を左右する部分も高いスペックを備えている。

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