子供のいる家庭では、ホームルータとして欠かせなくなりつつあるのが、無線LANによるインターネット接続利用の時間帯を制限する機能だ。WG1200HPでは、Atermシリーズの2014年モデルから採用している「こども安心ネットタイマー」機能を導入している。非常に細かくインターネット接続利用を制限できるのが特徴だ。
「こども安心ネットタイマー」は、無線LAN端末単位に設定可能で、テンプレートが利用できるほか曜日単位、1時間単位でインターネット接続の許可と拒否を設定できる。基本は帰宅時間から就寝時間までの接続を許可するが、週末前の金曜日はちょっと遅い時間まで、週末は日中ずっと利用可能といった対応もできる。無線LAN親機と中継機で個別に設定できるので、無線LAN親機の電波が届くリビングでは特に制限なく、中継機からのみ繋がる子供部屋では利用時間を制限することも可能だ。
設定がスマートフォンから簡単に行えるのも特徴だ。Android端末やiOS端末では「Aterm スマートリモコン」から無線LAN親機、中継機となっているWG1200HPを自動検出し、スマートフォン向けに最適化した画面で「こども安心ネットタイマー」の設定が可能だ。設定は利用制限したい無線LAN端末をWG1200HPに接続してMACアドレスを確認しながら行う必要があるが、MACアドレスをメモにとってPCから設定を画面を開いて、ではなく、無線LAN端末を確認しながらスマートフォンやタブレットでさすぐに作業を行うことができる。
これはAndroid端末から操作した「こども安心ネットタイマー」設定のトップ画面。PCのWebブラウザからでも内容や作業手順は同じだ。ルータモード(かつ、DHCPサーバ有効)の無線LAN親機に接続している無線LAN端末は、可能な範囲でLAN上に認識できる端末名を一覧で表示する。Android端末は「Android」としか表示されないが、区別できるだけでも便利だ。端末名が表示できない無線LAN端末や、DHCPサーバを無効化した無線LAN親機、中継機の設定ではMACアドレスで無線LAN端末を識別する必要があるので、事前の確認が必要だ
スケジュール設定は、テンプレートとマトリックスを使って30分単位で利用許可のON/OFFが可能。テンプレートは少ないが、複数のテンプレートを組み合わせることもできる。例えば、6時から21時まで利用許可したければ、テンプレートの「14時−21時の間許可」「6時−18時の間許可」を2回に分けて選択する。テンプレートをうまく活用すれば、週末分だけマトリックスで設定するなど手数は少なく済む。ほかの端末の設定をコピーできるので、利用制限したい無線LAN端末が多くてもそれほど大きな手間はかからないだろうここまでは、WG1200HPの基本スペックや新機能、注目機能に触れた。次回は新機能である「Wi-Fiデュアルバンド中継機能」を含め、実際の無線LANブロードバンドルータとしてのパフォーマンスをチェックしていく。
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