7月31日19時。アキバの多くのショップが通常どおりの営業を続けるなか、秋葉原カフェ・ユーロで「Windows 10発売記念 前夜祭」がスタートした。多くの識者が新OSについて説き、狭い店内はすぐに飽和状態になる。
時を同じくして、深夜販売を予定しているPCパーツショップ前には深夜限定の特価品などを目当てにした行例が数十人単位で作られるようになった。一度シャッターが降りた後も賑わいが落ち着くことはなく、そのまま深夜に突入していく。
深夜販売に参加したのは、TSUKUMO eX.、ドスパラ秋葉原本店とパーツ館、ソフマップ秋葉原リユース総合観、BUY MORE秋葉原本店、パソコンSHOPアークなど。それぞれのショップが十数人から百人強の用列を生み、それなりに繁盛していたが、当初多くのショップで聞いた予想とは少し客層が違っていた。
どこの行列も輪を乱す人はなく、スマホを眺めるなどして静かに整理券配布を待ったり、購入希望の特価セットを指定したりと、皆慣れた様子で整然としていた。ざっと顔ぶれをみていくと、夏休みだから参加したという雰囲気の学生さんよりも、年期の入った自作ユーザーのほうが圧倒的多数派であると気づく。
ある店員さんは「初めて深夜販売に参加する、みたいな人に向けた準備もしていましたが不要でしたね。今回は夏休みであることより、金曜日の夜ということのほうが重要だったみたいです」と笑う。
つまり主な参加者は従来からのコアなユーザーだった。23時半時点で深夜販売イベントを楽しんでいるユーザーは500〜600人程度いたが、その大半の人が特価品狙いでなく、DSP版10を購入予定だったのも客層を裏付けている。
TSUKUMO eX.は「Windows 10はダウンロードしてアップグレードする手もあるので、今回はわざわざ買わないという人も増えるかなと思いましたが、全然そんなことなかったですね。並ばれている9割以上の方が注文されています」と話していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.