秋葉原といえば、万世橋越しに眺める電気街というカットを何度も見たことがあるだろう。その万世橋には色々と秘密の施設がある(今は使っていないだけだが)。例えば、肉の万世のそばに公衆便所があるが、その公衆便所は下に降りる階段をふさいでいる。その反対側にも階段で降りることができるが、そこが万世橋たもとの船着き場(昭和5年竣工)だという。できたのはなんど、昭和5年。西暦でいうと1930年。皇紀でいうと2590年。この年に正式採用した軍用機は“九〇式”というと、なんとなく時代が分かるかもしれない。
国土交通省が、羽田空港と都心を結ぶ水運の可能性を検証するために羽田空港船着場〜秋葉原(万世橋)の運航を試行的に行う社会実験を発表したのが8月25日だ。永らく利用していなかった、この船着場を社会実験として復活して船で羽田空港から秋葉原に行けるというネタならば、PC USER編集部にいる“あの人”の出番だ!
筆者 秋葉原と羽田空港を結ぶ船便が始まるそうですよ。ネタとしてはありでは?
あの人 ネタとしてありだからお前が乗れ
筆者 ようそろー!
有無をいわせぬ無理振りを了承して予約しようと思ったら意外と埋まっている。ネタを持ちかけた時点で秋葉原出港の初日便は満席。二日目便も決済できず。しかし、羽田空港から秋葉原に向かう便は満席でも、途中乗降可能な品川まで、または、品川からの羽田空港に向かう便はまだ初日でも残席アリということでなんとか予約できた。
秋葉原の船着き場で現在も利用可能なのは万世橋交差点の南東(トゥモロービルの脇)にある。下調べのために現地に赴いてみると、ガードレールがかなり劣化しているのが分かる。
ここからさらに降りるのかと思っていたが後日撮影しに行くと………、あれ? ガードレールが新しくなって、さらに一部カットしてチェーンが張ってある。後で聞いたところ「以前、使ったときはガードレールを外していたが、今回のために直した」そうだ。
これは、関係者向け試乗会を9日に予定していたが当日台風が来て15日に延期。そのときのニュース映像を見ると階段で乗降させていたようだ。一方、羽田空港の船着場はガッチリした作りのようだ(普段は閉まっているので入れない)。
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