最近盛り上がっているパーツとして、多くのショップで挙げられたのはNASキットだ。売れ筋の中心は1〜2ベイモデルだが、4ベイモデルが伸びているとの声もあった。いずれにしろ、数年前よりハイグレードなモデルに人気が集まっているとの見方は共通している。
TSUKUMO eX.は「NETGEARの『ReadyNAS 104』(2万3738円)など、割安な4ベイモデルが人気です。NASを使う文化が浸透したのと、全体的に高性能化と割安さが進んでいるのが大きいと思います」と語る。
パソコンSHOPアークも「ウチはSynologyの2ベイ『DISKSTATION DS215j』(2万4670円)やQNAPの1ベイ『TurboNAS TS-112P』(1万4980円)が人気ですね。スマホやタブレットが普及して、手持ちのデータを一元管理するところをメインPCからNASに切り替えた人も増えているようです。買いやすくなっているうえ、ほかにもマルチメディアサーバ的な使い方もできますし」と大筋は同意見だ。
こうした傾向から、NAS向けHDDの定番シリーズ「WD Red」の売れ行きも順調に伸びているという。「NAS向けとしての知名度がダントツで高いですし、NAS向きゆえに複数台買われることも多いので、エントリーシリーズに負けないくらい売れるときもあります」(パソコンSHOPアーク)。
そのほか、少しニッチなところでは組み立て式の水冷キットが伸びているとの声も複数あった。オリオスペックは「パソコン本体の自作が整備されすぎて飽き足らなくなっている人が『じゃあ水冷だ』と組み立て式に流れているところはあると思います。その流れで電源スリーブ化も流行っていますからね」と分析する。
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