インタビュー
» 2016年01月29日 13時13分 公開

ラグビートップリーグで監督と現場がやりとりするトランシーバーにはとんでもない秘密があった(後編)ITとスポーツ(2/2 ページ)

[らいら,ITmedia]
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ビジネストランシーバーのコストは?

―― 導入前と比べてコスト面はどうですか。

今津氏 今まで使っていたのは、保守・管理費用のかからない簡易的なトランシーバーでした。一方、ビジネストランシーバーは、端末の購入費用は同じくらいでも、1台あたり月額2200円のランニングコストがかかってしまいます。しかしそれを上回る利便性はあると思っています。

ハンディタイプのiVo-300。使用可能時間は9時間程度(受信1:送信1:待受8の場合)。充電器の後ろに予備バッテリーを置けるようになっており、端末との同時充電が可能。ホルダーは付属品だが、電池パックは追加購入する必要がある

―― 詳しい通信料について教えてください。2年契約の「トランシーバ割」と、端末値引きなしで購入する「長期利用コース」を適用させた場合、1台あたり月額2200円。無料通信は8000円分ついており、無料通信分を超えると超過料金がかかりますね。

西村氏 着呼する際にもパケット通信料がかかるので、発信して話す、着信して話を受ける、その合計無料通信分が8時間ということです。

―― 例えば、発話が1台、受け手が4台だと、それぞれの台数分パケット代がかかるということですか。

導入台数や契約内容によって異なるが、1台あたりの実勢価格は約10万円前後。さらにリース契約はなく買い取りのみとなるのがややネックだ

西村氏 一斉通話だと全部の端末にパケットがかかることになりますね。月8時間と聞くと物足りないように感じてしまうと心配するお客さまも多いです。

 ただ、セッションの細切れの会話を合わせてトータル8時間なので、思っているよりも使用量は少ないです。またバンドル共有ができるので、いわゆる「パケあえる」サービスもあります。定額サービスは今のところないですが、数社を除いて無料通信内に収まっています。

音楽フェス、大きなイベント――業界を広げてチャレンジしたい

レッドハリケーンズ元選手の西村氏

―― ドコモでは車載タイプ3種、ハンディタイプ2種の計5機種を現在取り扱っていますね。ラグビー以外でハンディタイプの意外な導入事例があれば教えてください。

西村氏 ハンディタイプだと、「衛星電話を使うのはコストが高い」というときに導入されます。

今津氏 市役所幹部や企業幹部の方は携帯電話が繋がらなくなったとき、家での連絡手段がないと困ります。各役員の自宅に衛星電話を置くわけにはいかないので、トランシーバーをご自宅に置くというお客さまもいますね。

西村氏 弊社の衛星電話だと、機種やプランにもよりますが月額5000円前後かかります。また衛星電話はオープンスカイじゃないと使えないので、有事の時にパッと出してパッと使えないデメリットもあります。通話の担保という面では優れていますが、使い勝手がちょっと違いますよね。

レッドハリケーンズ前マネージャーの今津氏

―― では最後に、ビジネストランシーバーの今後の展開を教えてください。

山本成生氏 まずは運輸業界などを対象にした製品なので、対象業界での利用を広げていきたいです。レッドハリケーンズによって競技場での良い利用事例もできました。他のスポーツ団体さんへの提案にも広げていきたいです。

ビジネストランシーバーのiVo-300を手にする山本氏

今津氏 スタジアムでの利用ができるなら、大きなイベントの警備や音楽フェスなどでも使っていただけると思います。「これは絶対入らない」という業界はないと思うので、事例を広げてチャレンジしていきたいですね。

レッドハリケーンズ選手候補生のレッドハリー氏。ポジションはウイングを希望

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