マウスコンピューターは3月28日、新ブランド「DAIV」に関する説明会を開催した。
DAIVは写真や動画/イラスト/3DCGなど、さまざまな分野のクリエイターに向けたPCブランド。カメラと写真映像のイベント「CP+2016」で先行発表されていたが、販売開始のタイミングで改めて、新ブランドを立ち上げた経緯や製品ラインアップについて報道関係者向けに解説した。
説明会の冒頭に登壇したマウスコンピューター代表取締役社長の小松永門氏は、「DAIV(=DYNAMIC APPROACH IMAGERY OF VISUALの頭文字)ブランドでは、モノ作りの世界に没頭してもらえるPCを作り出していく」と説明。ブランドのキービジュアルに「クリエイターが持っている沸き立つパッション、爆発させるイメージを込めた」と話す。
同社はこれまで写真家向けシリーズとして「MDV for Photo」を展開してきたが、デスクトップPCの販売実績を見ると、高性能GPUを搭載した製品の占める比率が非常に伸びていることから、PCゲームと並んでクリエイター市場でも高性能なPCへのニーズは高まっていると分析。写真だけでなく、幅広い層へ向けたブランドとしてDAIVを展開していくという。
「今後はVR分野でも市場の伸張が予想されている。写真や動画、3DCG、4K/8K、そしてVRなど、新しいコンテンツを作るすべての人に使ってほしい」(小松氏)
DAIVの製品ラインアップは、デスクトップPC「DAIV-D」シリーズ、15.6型ノートPC「DAIV-NG」シリーズ、そしてRAW現像やVR視聴・編集向けモデルなど、ある程度用途を絞ることでPCに詳しくない人でも選びやすい製品を目指したコンセプトシリーズの3つに分けられている。いずれも、広告ビジュアルを手がける「amana」の協力のもと、多数のプロクリエイターの意見を反映したデザインや機能が特徴だ。
例えばDAIV-Dシリーズでは、ホコリがたまりがちな写真スタジオでの使用を想定して、清掃メンテナンスがしやすい構造を採用。また、設置場所の変更を手軽にできるよう、本体上部にハンドルを設け、後部底面側にオプションのローラーを選ぶことで移動できるようにした。机の下に置いた際、手が届きやすい本体上部に各種インタフェースを並べたり、前面側にホットスワップ対応の3.5インチベイを内蔵できるのも現場の意見を取り入れたものだという。
また、ノートPCのDAIV-NGでも、よりパワフルな処理性能を持つデスクトップPC向けのCPUを採用。さらにグラフィックスの負荷状況に応じて内蔵GPUと外部GPUを自動的に切り替えるNVIDIA Optimusを無効にし、外部GPU固定で使用できる「GPU Switch」機能を搭載した(ある種のコンテンツ制作現場では、外部映像出力の解像度制限やアプリケーションとの互換性から、NVIDIA Optimusによって正常に機能しない問題がある)。
一方、コンセプトモデルでは、Adobe Creative Cloud推奨モデルや、カラーマネジメントを意識した液晶ディスプレイとプリンタをパッケージにしたモデルも用意する。このほか、今後は4K対応17型ノートPCなども5月から6月をめどにラインアップに追加していくという。
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