オタクである大須先輩と一般人の栄(さかえ)ちゃんと一緒に、オタクが使うテクノロジーとその日常を紹介していく本連載「オタテク」。今回のテーマは、何かと問題になることも多い「ソーシャルゲームの課金について」です。とある夜、お泊まり会で怪談話を始めた3人は……?
……日本橋の銀行に勤めるアラサーオタク女子。仕事帰りに秋葉原へ行くことも多い。
好きな声優は久保ユリカ。栄ちゃんの同僚であり、先輩。
夏アニメの推しは「あまんちゅ!」「レガリア The Three Sacred Stars」(4話目以降の延期に心を痛めていたが、ようやくの再開に狂喜乱舞している)。レッドマンが好き。
……大須先輩の後輩。大須先輩と同じ日本橋の銀行に勤務。非オタクの一般人。
過去、大須先輩から好きな声優を聞かれたときは「大山のぶ代さん」と答えている。大須先輩のチケット争奪戦を手伝ったり、大須先輩が喜ぶPCをわざわざ選んだり、なんだかんだ言っても大須先輩の面倒を見る。
漫画本編の中でリボ払いにまで手を出してしまった大須先輩ですが、これは筆者が知り合いから聞いた実話を基にしています。現実には、大須先輩のようにソシャゲに数十万円単位でつぎ込んでしまう「重課金者」や、さらに根の深い「廃課金者」の存在も珍しくないようです。
聞くところによれば、貯金の全額をガチャにつぎ込んでしまい、面白がる仲間たちからの食糧的支援を受けながらさらにガチャを回し続けてしまう人や、数百万円単位で投資してしまい、引くに引けない状態に陥ってしまう人もいるとのこと。
もちろん、こうした状況を問題視し、ここ数年は業界内での規制も進められてきました。しかし、その抱える問題の複雑さから、いつか完全に解決するとは思えないのもまた事実。話題の「Pokemon GO」などでは、あえて「一部のユーザーに課金させすぎないこと」を重視した作りにしているとも聞きます。ユーザー自身のリテラシー向上と、業界内外のルール整備の両方が求められているといえそうです。
次回もオタクが使うテクノロジーを紹介していくのでお楽しみに!
黒居裕(くろいゆう)。講談社『ヤングマガジン』第426回(10月期)の期待賞受賞。バイトをしながら漫画を描いてる声優オタクです。久保ユリカさんが好きです。
◆Twitter:@khpnVG(こはぽん)
◆PixivID:kohapon07
(漫画:黒居裕/編集:ITmedia)
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