ココが「○」 |
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・Mini-STXで高性能&省スペース |
・Core i7-6700でも良好な静音性 |
・柔軟に選べるストレージ構成 |
ココが「×」 |
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・メモリーカードスロットがない |
Radiant SPX2500H110は、サイコムの省スペースPCラインアップ「Radiant S」シリーズに加わった新モデルで、Intelが新たに提唱している「Mini-STXフォームファクター」を採用しており、デスクトップ向けCPUを搭載する高性能と省スペース性を両立し、構成の柔軟性も確保していることが特徴だ。
もちろん、サイコムらしい独自のこだわりもしっかりと盛り込まれている。パーツ構成はBTOで柔軟にカスタマイズできるが、今回はCore i7-6700を搭載したハイスペック構成の評価機を入手した。早速その実力を検証していこう。
まずは、新しいMini-STXフォームファクターを採用したボディーに注目だ。具体的なサイズは、155(幅)×155(奥行き)×80(高さ)mm(横置き時)。容積では1.92Lだ。電源は内蔵せず、120WのACアダプターで駆動する。省スペースPCのフォームファクターとしてはIntel NUC(115×111×50mm程度が標準的)があり、それと比べると少し大きいのだが、これにデスクトップ用のLGA 1151版CPUを搭載しているのだから驚く。
このボディーは、ASRockの「DeskMini 110+」という汎用製品をベースにしたもので、CPUクーラー周辺は吸排気口が多く空いている。本製品では、吸気口部分にマグネットで着脱できる防じんフィルタを標準で同梱しており、内部にホコリが溜まりにくいよう配慮されている。このあたりはサイコムらしい気遣いだ。
ボディーは背面のネジを4本はずすと背面パネルとマザーボードを引き出せる。マザーボードはIntel H110 Expressチップセットを搭載しており、CPUには、LGA 1151ソケットに対応したデスクトップ向けのCPU(TDP65ワットまで)を搭載できる。
CPUは標準ではCore i3-6100だが、BTOでは上はCore i7-6700から下はPentium G4500まで、TDP 35Wの省電力モデルも含め、最大12種類(うち1種類は受注停止中)の選択肢から選ぶことができる。CPUクーラーは標準ではIntel純正クーラーだが、冷却性能と静音性に定評のあるNoctua製の「NH-L9i」も選択できる。
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