米Microsoftは5月11日(現地時間)、年次開発者会議「Build 2017」で、2017年後半に登場するWindows 10の次期大規模アップデート「Fall Creators Update」(コードネーム:Redstone 3)の新機能について発表した。
「Microsoft Fluent Design System」は、デバイスを問わず直感的な体験を提供する新デザインの概念。テーマは「Motion」(動き)「Scale」(大きさ)「Light」(光)「Depth」(深さ)「Material」(素材感)で構成される。
PCやモバイル、あるいはVR空間など、ユーザーがさまざまなデバイスや入力方法を利用する場面が増えても、アプリ開発者は表現力豊かなUI(ユーザーインタフェース)を実現できるという。
ユーザーの人間関係、会話、プロジェクト、あるいはクラウド上に置かれたコンテンツなどを結び付けてマッピングする「Microsoft Graph」を、さまざまなデバイスをシームレスに利用するためのコアとして活用。
新たに追加される「タイムライン」機能は、ユーザーが過去に使ったファイルやフォルダ、開いたページなど、Windows 10上で行ったアクティビティーを視覚的に時系列で表示できる。
iOS/Android/Windows 10 Mobileデバイスとの連携も強化。あらかじめPCと連携しておけば、クラウド経由によるクリップボードの共有に対応。デバイス間でコピー&ペーストが可能になる。
UWP(Universal Windows Platform)アプリとしてWindows Storeで公開予定の「Windows Story Remix」は、AI(人工知能)とディープラーニングを活用したストーリー作成アプリ。写真や動画などにBGMやテーマ、映像効果を加えてストーリーを自動生成できる。
映像内の被写体を選択して始点を指示し、3Dオブジェクトを設置すると、被写体の動きを認識して自動で3Dオブジェクトが追従するような処理が可能。例えば、蹴る前のサッカーボールに炎の3Dオブジェクトを設定すると、蹴られて飛んでいくボールにエフェクトが自動で施される。他にWindows Mixed Realityに対応するコンテンツなども作成できるという。
これらの他に、UWPアプリ版iTunesや、AcerとHPのWindows Mixed Reality対応HMD(ヘッドマウントディスプレイ)のプレオーダー開始、対応モーションコントローラーなどが発表されている。
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