高速バス「WILLER EXPRESS」は、年間約70万人がコンサートやイベントのため利用してきました。2010年からは、グッズのプレゼントや限定DVDの放映など、オリジナル特典のついたライブ会場直行バス「ライブバス」を運行しており、約1万人の移動をサポートしています。
このようにライブ会場まで移動できるバス車内は、VRコンテンツに最適。ゆっくり座って安全に視聴できるほか、同じ趣向のファンが集まることで、一体感を持ってコンテンツを楽しむことができます。VRの細かい(しかし重大な)課題である「体験中の姿がさらされる恥ずかしさ」も、同じファンが集まるバス車内ならあまり気にせずすむでしょう。
バスでの視聴となると車酔いが気になるところですが、「ヘッドセットの選定など気をつけたが、配信まであと3カ月あるため、撮影方法含めて改善していく」(KDDIビジネスIoT企画部部長原田氏)とのこと。
2018年には、バスツアーでの映像体験を20コンテンツほど開発していく計画です。今回はアーティストを採用しましたが、今後はKDDIとWILLERグループが連携し、観光誘致や地方活性化を目指していくそうです。ライブだけでなく、スポーツ観戦のバスツアーなど、さまざまなジャンルで応用できそうなVR体験の活用サービスでした。
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