ビッグなAlexa対応スマートスピーカー「Harman Kardon Allure」と「Amazon Echo」を比較して分かったこと山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)

» 2018年02月22日 09時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

 Amazonの音声アシスタント「Amazon Alexa」に対応したスマートスピーカーのリリースが相次いでいる。以前紹介したAnkerの「Eufy Genie」は、「Amazon Echo Dot」と同様のコンパクトなモデルだったが、今回紹介するハーマンインターナショナルの「Harman Kardon Allure」(以下、Allure)は、とびきりビッグなボディーが特徴の一品だ。

 今回はAmazon純正のAlexa対応スマートスピーカー「Amazon Echo」と比べながら、その特徴を見ていこう。

Allure ハーマンインターナショナルのAlexa対応スマートスピーカー「Harman Kardon Allure」。読み方は「ハーマンカードンアルーア」

とにかく巨大なスケルトンボディー 本体上面でタッチ操作が可能

 Allureの第一印象はとにかく「巨大」だ。スピーカーとしてみた場合はそれほどではなくとも、スマートスピーカーとしては桁違いのサイズだ。「Google Home Max」のような日本未発売のモデルを除けば、現時点で最大級の製品と言っていいだろう。ちなみに重量は2.5kgもある。

Allure 「Amazon Echo」(右)との比較。その巨大さが目を引く
Allure 500mlのペットボトルと並べるとその桁違いのサイズは一目瞭然だ

 外見の特徴は、本体上半分がスケルトンになっていることだ。音楽再生時などはドーム上部が発光する仕様になっており、側面がファブリック調の他社製スマートスピーカーに比べて、かなり派手に見える。ちなみに設定中には上部リングが青ではなく赤に発光するなど、ステータスに応じた配色は他のAlexaデバイスと共通だ。

Allure 音楽再生中はこのように上部が点灯する
Allure 設定中は赤く点灯する。これらLEDの点灯パターンおよび配色は、多少の色味の差はあるものの、他のAlexa対応スピーカーと共通だ

 本体上部にはタッチ式の操作パネルが用意されている。ボタンの種類はAmazon Echoと同じだが、音量ボタンが上部に扇状に配置されているなど、レイアウトは異なる。既にEchoを利用している環境にAllureを追加導入する場合、ボタンは配置でなくアイコンで見分けた方が、混乱しなくてよいだろう。

Allure 本体上面にはタッチ式の操作パネルを備える。ちなみにBluetoothのペアリングボタンは、ここではなく本体背面にある

設定は専用アプリ+Alexaアプリの2段階で実施

 設定は、まず専用の「HK Alexa Setup」アプリを使ってAllureのWi-Fiを設定した後、Amazonアカウントでログイン。完了後に「Alexa」アプリを開くと、Alexaデバイスの1つとしてAllureが表示されているので、後は必要に応じて名前を変更したり、空欄になっている地域やタイムゾーンの設定を行ったりする。

 ちなみに、設定時に独自アプリを併用するという仕組みはAnkerのEufy Genieと同様だが、AllureはAmazon以外のアカウントを作成する必要はないので、手間は最小限で済む。また設定完了後は、バージョン情報の確認やヘルプの参照を除けば、アプリを開く機会もほとんどない。

AllureAllure 初期設定には専用アプリ「HK Alexa Setup」を利用する(画像=左)。まずはスピーカーの種類を選択(といっても現時点では1製品しかない)する(画像=右)。この後、Alexaの利用に同意して次に進む
AllureAllure 本体の電源ケーブルを接続して次に進む(画像=左)。製品が検出された(画像=右)。ここでうまくいかなければ、背面のリセットボタンを押して再チャレンジするとよい
AllureAllure Wi-Fiの設定を行う(画像=左)。5GHz帯にも対応しているのはありがたい。続いてAmazonにサインインし、規約に同意してログインする(画像=右)
AllureAllure 言語を選択(画像=左)。今回は初期設定が英語になっていたが、日本語を選んで次に進む。マイクのオフボタンの使い方が紹介された後にセットアップが完了(画像=右)
AllureAllure 続いてAlexaアプリを起動して「設定」を開く(画像=左)。Allureが表示されているのでタップして開く。必要に応じてデバイス名を修正するとよい(画像=右)。ちなみにBluetoothスピーカーとして使うこともできる
AllureAllure この時点ではデバイスのタイムゾーンが設定されていないので、ここで設定しておく(画像=左)。ちなみにウェイクワードの変更機能や応答音の設定機能はない。設定完了後はバージョン情報の確認やヘルプの参照を除き、専用アプリのHK Alexa Setupを開く機会はほとんどない(画像=右)

 なおAllureは、AnkerのEufy Genie同様に、「Alexa」以外のウェイクワードは選択できない他、ウェイクワードに反応して音を鳴らす応答音機能も省かれている。

 これら仕様は同じくAlexa対応スピーカーであるオンキヨー「P3」も同様なので、どうやらサードパーティー製のAlexa対応スピーカー共通の仕様のようだ。純正であるAmazon Echoとの差異化要因なのかもしれないが、特に後者については、個人的にはかなりクリティカルな問題だ。

 多少気になったのは電源ジャック部の差し込み口の手応えがあまりないことで、きちんと接続されているか分かりにくい。抜けやすいわけではないのだが、他のスマートスピーカーは差し込んだ際の手応えがあるだけにやや気になる。

Allure 付属品一式。ACアダプターとケーブル、説明書一式
Allure 電源ジャックは独自形状。外部スピーカーを接続することはできないが、これは製品の性質からして当然だろう
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