CoffeeLakeこと第8世代Coreシリーズの在庫状況が日に日に悪化している。「Core i5-8500」から前後のミドルクラスのラインアップが売り切れになっているショップが多いが、「ローエンドは回転数が低いから残っているだけで仕入れの厳しさは変わりません。一度在庫が切れたら復活の期待値はかなり低いというのが実情です」(パソコン工房 秋葉原BUYMORE店)といわれている。
兆しは9月中旬ごろに見られたというのが大方の感想だが、ここ最近は在庫を確保するための取り合いが水面化が激しくなったことで品薄傾向がより強まっているそうだ。某ショップは「オンラインショップにはBTO用のCPUを確保するためか、小売り価格でまとめ買いする業者が増えています。どうやら冬のボーナス商戦や年末年始にもこの傾向が続くという予想が真実味を帯びてきて、買いあさりが加速しているみたいです」とこぼす。
その根本をたどるとIntelの工場事情にいきつく。別のショップは「ラインを止める判断を誤ったのか計画通りにいかなかったのか不明ですが、秋ごろから供給量が落ちたみたいです。これからは多くのリソースを第9世代Coreに切り替えていくでしょうし、現行世代の事情は厳しそうです。同業の人とはバトンの受け渡しミスみたいなことが起きているんじゃないかと話し合っています」と教えてくれた。
連休が明け、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店が「Core i9-9900K」をはじめとした新CPUの予約受付をスタートするなど、次世代Coreシリーズの存在感が高まっているが、最初に投入されるのは末尾Kモデルとなる。末尾なしの標準モデルや低消費電力モデル、Core i3以下の低価格帯モデルの登場時期はまだ不透明だ。
パソコンSHOPアークは「決められた予算でちょうどいいマシンを組みたいというとき、ぴったりのIntel CPUが売り切れているという状況が当分続くかもしれません」と心配していた。
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