PC-8801シリーズのサウンドをWindows上で楽しめる 古代祐三氏の「MUCOM88」が無償公開

» 2018年12月25日 21時00分 公開
[田中宏昌ITmedia]

 エインシャント代表取締役社長であり、作曲家の古代祐三氏が、PC-8801シリーズ向けの音楽製作ツール「MUCOM88」を無償公開した。Windows PC上で動作する「MUCOM88 Windows」と古代祐三氏のサンプル曲データに加え、オリジナルのPC-8801上で動くディスクイメージを無料でダウンロード可能だ。

MUCOM88 「MUCOM88」の動作画面(PC-8801)

 MUCOM88は、古代祐三氏が自ら開発した音楽ツールで、8ビット時代に全盛を極めたNECのPC-8801mk II SR以降に搭載された、日本楽器製造(現ヤマハ)のFM音源チップYM2203とYM2608用のドライバも含まれている。また、MUCOM88用で利用できるサンプルMML(Music Macro Language)集も用意されている。

 一方のWindows版はGUI版とコマンドライン版が用意されており、PC-8801シリーズのBIOSやディスクイメージを使わずにオリジナルの音源を再生可能だ。Windows版の開発は、フリーのプログラミング言語「Hot Soup Processor」作者のおにたま氏のオニオンソフトウェアで、ソースコードは「github」上で公開されている。

MUCOM88 「MUCOM88 Windows」の動作画面
MUCOM88 「MUCOM88 Windows」に付属する音色エディタの画面

 古代祐三氏が手がけたゲームミュージックといえば、日本ファルコムの「イース」や「ソーサリアン」、アトラスの「世界樹の迷宮」シリーズなど多岐にわたるが、今回提供されている実際のゲームタイトルで使用したサンプル曲は下記の通りだ。

  • アクトレイザー
  • ベアナックル
  • ベアナックル2
  • 世界樹の迷宮
  • ミスティーブルー
  • スラップファイト
  • ザ・スキーム
  • ザ・スーパー忍

MUCOM88:Copyright 1987-2019©Yuzo Koshiro

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