エインシャント代表取締役社長であり、作曲家の古代祐三氏が、PC-8801シリーズ向けの音楽製作ツール「MUCOM88」を無償公開した。Windows PC上で動作する「MUCOM88 Windows」と古代祐三氏のサンプル曲データに加え、オリジナルのPC-8801上で動くディスクイメージを無料でダウンロード可能だ。
MUCOM88は、古代祐三氏が自ら開発した音楽ツールで、8ビット時代に全盛を極めたNECのPC-8801mk II SR以降に搭載された、日本楽器製造(現ヤマハ)のFM音源チップYM2203とYM2608用のドライバも含まれている。また、MUCOM88用で利用できるサンプルMML(Music Macro Language)集も用意されている。
一方のWindows版はGUI版とコマンドライン版が用意されており、PC-8801シリーズのBIOSやディスクイメージを使わずにオリジナルの音源を再生可能だ。Windows版の開発は、フリーのプログラミング言語「Hot Soup Processor」作者のおにたま氏のオニオンソフトウェアで、ソースコードは「github」上で公開されている。
古代祐三氏が手がけたゲームミュージックといえば、日本ファルコムの「イース」や「ソーサリアン」、アトラスの「世界樹の迷宮」シリーズなど多岐にわたるが、今回提供されている実際のゲームタイトルで使用したサンプル曲は下記の通りだ。
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