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» 2020年11月17日 11時00分 公開

牧ノブユキの「ワークアラウンド」:キャラクターグッズのスマホアクセサリーにつまらない製品が多い理由 「お布施」に見合った価値はある? (2/2)

[牧ノブユキ,ITmedia]
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無理に手を出すと火傷する

 ところで話が前後するが、国内アクセサリーメーカーが販売しているPC・スマホ関連のアクセサリーは、原価の高い自社開発製品と、原価の安い海外からの取売製品の大きく2つに分かれる。

 前者に関しては、自社で金型を保有しており、一定の数が売れた後は大きな収益源になるものの、金型代が償却されるまでは原価も高く、キャラクターグッズやノベルティに使うには価格が合わない。またどのメーカーも、自社の看板たるオリジナル製品をキャラクターグッズやノベルティには使いたがらない。単体で売れているのに、なぜキャラクターの個性で上書きして売らなくてはいけないのか、というわけだ。

 一方の後者、海外からの取売製品は、原価の安さなどからキャラクターグッズやノベルティには最適なのだが、前述のように版権モノを扱っている代理店とは仕入元が同じことが多く、わざわざ国内アクセサリーメーカー経由で仕入れる必要がない。国内アクセサリーメーカーはキャラクターグッズのノウハウが豊富とはいえないので、クオリティーが水準に達しないことも多く、無理に手を出すと火傷をしかねない。

 ちなみにノベルティに関しては、国内アクセサリーメーカーもそれらを受ける窓口は用意されているが、これらは既存の製品に社名ロゴを印刷するといったレベルの、小ロット生産が主だ。国内のさまざまな量販店に製品を供給しており、本来ならスケールメリットを行使できるはずの国内アクセサリーメーカーが、こうしたノベルティなどでは後手に回ってしまい、またキャラクターグッズとは相性が悪いというのは、なかなか興味深い話だろう。

著者:牧ノブユキ(Nobuyuki Maki)

IT機器メーカー、販売店勤務を経てコンサルへ。Googleトレンドを眺めていると1日が終わるのがもっぱらの悩み。無類のチョコミント好き。HPはこちら


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