Micron、176層QLC NANDを採用したM.2 SSDを出荷開始

» 2022年01月13日 15時00分 公開
[ITmedia]

 米Micron Technologyは1月11日(現地時間)、M.2 SSDの新製品「Micron 2400 SSD」の出荷を本格的に開始した。176層QLC NANDを採用しており、小さい実装面積で大容量を実現したことが特徴だ。22mm×30mmのフォームファクターで記録容量2TBを実現したのは、世界で初めてだという。

「Micron 2400 SSD」。3種類のフォームファクター準拠した製品を販売する 「Micron 2400 SSD」。3種類のフォームファクターに準拠した製品を販売する

 また、Micronの前世代品である96層QLC NAND採用品に比べて性能を引き上げた点も特徴だ。同社によると、前世代品に比べて入出力の速度が33%向上し、読み出し時のレイテンシが24%短くなったという。

 PCとの接続インタフェースはPCI Express 4.0のNVMeで、3種類のフォームファクターに準拠する製品を販売する。記録容量は512GB、1TB、2TBの3種類だ。記録容量による性能の違いはあるが、フォームファクターによる性能の違いはない。

3種類のフォームファクターすべてで記録容量が異なる3製品を用意する フォームファクターごとに容量が異なるモデルを用意する

 全製品共通の仕様としては、ハードウェアによるAES 256bit暗号化機能やTCG Opal 2.01、TCG Pyrite 2.01、セキュアブートといったセキュリティ対策機能を備える他、SSDの状態を監視するS.M.A.R.T.や、同一のデータを複数の箇所の分散して書き込むことで故障耐性を高めるRAINテクノロジーに対応する。主な仕様は下表の通りだ。

フォームファクター M.2(22mm×30mm、22mm×42mm、22mm×80mm)
インタフェース PCIe Gen4/NVMe 1.4
記録容量 512GB 1TB 2TB
シーケンシャル読み出し 4200MB/秒 4500MB/秒 4500MB/秒
シーケンシャル書き込み 1800MB/秒 3600MB/秒 4000MB/秒
ランダム読み出し 400K IOPS 600K IOPS 650K IOPS
ランダム書き込み 400K IOPS 650K IOPS 700K IOPS
総書き込み容量(TBW) 150TB 300TB 600TB
平均故障時間(MTTF) 200万時間
スリープ時消費電力 2.5mW未満
アイドル時消費電力 150mW未満

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