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2021年もネット上のマナー向上が続くも女性の置かれている状況は厳しい――Microsoftの年次調査から

» 2022年02月22日 13時30分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは、ネット上のマナーに関する2021年調査の年次報告書を発表した。この調査は2016年から続いており、今回で6回目となる。対象地域は日本を含まない22カ国で、対象年齢は13〜74歳、回答総数は1万1067だ。「評判(reputational)」「行動(behavioral)」「性的(sexual)」「個人的/侵入的(personal/intrusive)」の4分野(*)にわたる21のリスクにどの程度さらされているかを調査した。

 調査の総合結果は「デジタル シビリティ インデックス(Digital Civility Index:DCI)」という指標で表す。この値は0〜100の値を取り、低ければ低いほど状況が良好であることを示す。最新調査では世界のDCIが65%となり、2016年の調査開始以来最低の数字を示した。つまりネット上のマナーに関しては状況は良好であることになる。ちなみにDCIは2019年に過去最悪の70%を記録してから、2020年に67%まで下がっている。今回はさらに2ポイント下がった。

 報告書によるとDCIの改善は男性、青少年の回答によるところが大きい。DCIを男性のみに限って集計すると63%となり、さらに男性の青少年に限定して集計すると58%まで下がる。一方、女性に限って集計すると66%となり、男性に限定した場合に比べると3ポイント高くなる。この差は調査開始以来最大のものだという。

 ネット上でひどい扱いを受けたことがあるかどうかを尋ねる問いに対して、「はい」と回答した男性が43%にとどまったのに対し、女性は57%に達した。これは調査開始以来最大の値だという。

 そして女性がネット上でひどい扱いを受けることが多い理由として、男性に比べて女性の方がソーシャルメディアやメッセージアプリの利用率が高い点を挙げている。集計結果によると、ソーシャルメディアの利用率は男性が59%で女性が69%、メッセージアプリの使用率は男性が65%で女性が71%と、どちらも明らかに女性の方が高くなっている。

ソーシャルメディアやメッセージアプリの使用率は女性の方が明らかに高い ソーシャルメディアやメッセージアプリの使用率は女性の方が明らかに高いという結果

 そして、ネット上でひどい扱いを受けた後に後遺症が残ったという回答も、男性の73%に比べて女性は79%と高くなっている。後遺症の例としては、オンライン上で人を信用できなくなった、ソーシャルメディアを使う頻度が減った、直に対面する人も信用できなくなった、自尊心が低くなった、不眠などが挙げられる。

女性の方が、後遺症や恐怖、痛みを感じるようになる 女性の方が、後遺症や恐怖、痛みを感じるようになる

 また、ネット空間をより安心して使えるものにするために何が必要かという問いに対しては、性別や年齢を問わず90%ほどの回答者が教育の充実と答えており、Microsoftはこれまで続けている啓発資料の公開などの活動に引き続き力を入れていくとしている。

*)「評判」は、他人の個人情報をネットにさらす「ドキシング」や、個人的/職業的な評判を毀損することを指す。「行動」は、意地の悪い扱いをすることを指す。荒らしやオンラインハラスメント、オンラインいじめ、ヘイトスピーチ、無意識な差別などが例として挙げられる。「性的」は、相手が望まない性的メッセージを送受信したり、性的な勧誘をするなどの性的嫌がらせ。相手が望まないにもかかわらず性的な注目を浴びるように仕向けること、合意なく入手した性的な画像を元に脅すなどの行為も当てはまる。「個人的/侵入的」は、相手が望まないにも関わらず接触しようとすること、差別やスワッティング (虚偽の通報による悪質ないたずら)、女性蔑視、過激派のコンテンツに触れさせたり勧誘したりすること、デマや詐欺、不正行為などが該当する。


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