Googleは6月21日(現地時間)、デスクトップ向けのChrome 103を安定(Stable)チャネルでリリースした。14件のセキュリティが修正される他、新しいHTTPレスポンスコードである「103 Early Hints」がサポートされている。
修正されるセキュリティは14件で、そのうちCVE番号が割り振られているものが9件ある。うち1件はメモリの解放後利用(Use after free)に関するもので、深刻度は最も重い「緊急(Critical)」となっている。
新たにサポートされた103 Early Hintsは、CSSやJava Scriptなどのリソースをブラウザに先読みさせることでWebの高速化を図るもの。通常のWebページを送信する前に、サーバからレスポンスコード103として、これらリソースのURLがクライアントに渡される。クライアント(ブラウザ)はそのURLを元にキャッシュがあればそれを読み、なければプリロードを行う。
当然、ブラウザだけではなく、サーバ側での対応も必要となるが、CDNサービスのCloudflareは既に103 Early Hintsに対応している。
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