10月1日、サードウェーブが運営するPCショップ「ドスパラフレスポ山形北店」がオープンした。昨今、新店舗のラッシュが続くドスパラだが、山形県進出は初となる。
通常は午前11時半からだが、オープン当日は開店前から長い人の行列ができたため、時間を早めて10時に開店となり、新しい店舗には来場者が数多く訪れた。
ドスパラフレスポ山形北店は、山形市の北西にある「フレスポ山形北」というショッピングモールの中にある。県道20号山形羽入線に面しており、立地はとてもいい。駐車場も共有ながら327大というスペースがあるので、車で来店しやすいのも特徴だ。筆者は山形駅から山形病院行きのバスで訪ねたが、このバスは1時間に1本しかないので注意したい。
フレスポ山形北店は1階にあり、店内は約297平方メートルと、これまで紹介したドスパラの店舗の中でも比較的コンパクトなタイプだ。このためグラフィックスカードやマザーボードといった大型の商品は、CPUやメモリなどと同様にバックヤードにあり、パーツ一覧パネルからモデルを指定して伝票を出し、レジに持っていく必要がある。
なお、店舗内のアイテム数は約1600点と、他店と同様だ。
店内にはゲーミングPCやPCパーツがそこかしこに置かれており、配信体験コーナー、ヘッドフォンやマウスを自由に接続して試せるフィッティングルームも用意されている。その他、PCパーツやコラボPC、GALLERIAのPCなどが置かれているのは他店と同じだ。
このドスパラフレスポ山形北店の店長を務めるのは、山中直人さんだ。接客業の経験を生かしたいと2019年にアルバイトでドスパラ大阪・なんば店に入社した後に社員になり、同横浜駅前店、同松山店などを経験し、自らの希望もあって今回の店長就任となった。入社してから2年ちょっとで店長になるという、スピード感のあるドスパラならではの展開だ。
しかし、いろいろと話を聞いているうちに、実は「ミリオンアーサー アルカナブラッド」や「アルカナハート」「AQUAPAZZA」といった格闘系のヘビーゲーマーで、2012年8月に全国大会準優勝、2019年8月の世界大会「EVO2018」サイドトーナメントで優勝したという経歴を持つ。
「出身は大阪なんですが、その後に愛媛に住んでいまして、アーケードで開かれる大会に参加したりしていました」と山中さん。愛媛では大きな大会は開かれなかったが、大阪に戻ってアーケード店で開かれる全国大会などに参加して腕を磨いた。そして世界大会の優勝まで手に入れたわけだ。
そんな山中さんに、ゲーマーの視点からオススメパーツを選んでもらった。
まずはCPUだが、やはり人気なのは第12世代Core i7-12700Kだという。「Core i9との差が小さくなってきましたから、ハイエンドなパーツを求める方もこれを購入されることが多いですね」とのこと。
続いてのマザーボードは「Intel B660チップセット搭載シリーズをプッシュしています。いろいろな製品がありますが、ASRockの『B660 Steel Legend』がいいと思います。コスパもよいですし」と語る。
気になるグラフィックスカードは、GeForceRTX 3060 Tiがお勧めとのことで、「価格もこなれてきましたし、このクラスであれば十分にゲームをプレイできます」と太鼓判を押す。
メモリは、やはり32GBは搭載したいもの。「CORSAIRのメモリは安定感があっていいですね」とオススメしてくれたのは16GB×2の「CMN32GX4M2Z3200C16」だ。
ストレージは、安定感のあるWestern Digitalをピックアップ。「『WD Blue』シリーズはやはり定番ですね。これを買っておけば間違いないというところでしょうか」と山中さん。
最後に電源ユニットだが、昨今のPCはこれまでにも増して電源の安定度が求められる傾向にある。「私はこれを選びますね」と教えてくれたのがCORSAIRの「RM750 WHT 2021」(CP-9020231-JP)だ。「750Wあれば、今回選んだパーツを動かすには問題ないと思います」という。
筆者はこれまでゲーミングノートPCを使用中だが、少々世代が古くなってしまったので、最近ふつふつとPCを自作したい欲求が高まっている。このため、この手の話を聞くと「んー、パーツを一式そろえたい!」と思ってしまう。同じように自作したいというみなさんの参考になっただろうか。
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