持ち運べるポータブルPC「Steam Deck」を使うときに気を付けたいこと(1/3 ページ)

» 2023年02月01日 12時00分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

 「Steam Deck」は、Valveから発売された小型ゲーミングPCで、PCゲーム配信プラットフォーム「Steam」のゲームを気軽に持ち運んでプレイできるのが特徴だ。

 日本では2022年8月から予約販売が始まり、12月から出荷が行われた。直近では予約なしでの購入が可能になったが、既に在庫なしで予約受付中になるなど、いまだに高い人気を集めている。

Steam Deck Valveが手がける(日本での販売はKomodoから)ポータブルゲーミングPC「Steam Deck」

 Steam Deckはストレージ容量などの違いで3モデルが用意されている。

ストレージの容量 価格(税込み、以下同様)
64GB eMMCモデル 5万9800円
256GB NVMe SSDモデル 7万9800円
512GB NVMe SSDモデル 9万9800円
Steam Deck Steam Deckのラインアップ。主な違いはストレージの種類と容量だが、細かいところでは付属品やディスプレイの表面処理も異なる。

軽くはないものの両手で握りやすいボディーを採用

 Steam Deckは、AMDのZen 2アーキテクチャを採用した4コア8スレッド/2.4〜3.5GHz動作のカスタムチップを搭載し、グラフィックス機能はRDNA 2ベースで1.0GHz〜1.6GHz駆動のCPU内蔵GPUを利用する。OSは「SteamOS 3.0」(Arch Linuxベース)、デスクトップOSは「KDE Plasma」だ。このAPUと16GBのメモリ(LPDDR5)は3モデル共通となる。

 7型の液晶ディスプレイは、アスペクト比16:10の1280×800ピクセル(216ppi)表示に対応する。輝度は最大400ニトで、タッチ操作にも対応しているが、表面処理は光沢タイプだ(512GB版のみ「プレミアム防眩エッチングガラス」を採用)。

 無線LANはWi-Fi 5で、Bluetoothは5.0をサポートする。

Steam Deck 1280×800ピクセル表示に対応した、7型の液晶ディスプレイを採用する。写真は256GB版で、512GB版に採用される「プレミアム防眩エッチングガラス」は備えていない。左右にボタンとスライドパッド、アナログスティックが配置されている

 ボディーサイズは約298(横)×117(奥行き)×20〜49(厚さ)mmで、公称の重量は約669g、実測値は696g(256GB版の場合)だった。近頃人気を集めるWindows搭載のポータブルゲーミングPCと似たようなサイズ感で、重量もAYANEO AIRの約398gには及ばないが、ONEXPLAYER mini Proの約620gと近く、こちらも他の機種と似たような重さと言える。本体左右にグリップが用意され、指でしっかりとホールドできる作りも同様だ。

 普段、Nintendo Switchを利用している人ならば、二回りほど大きくして分厚くなったボディーを想像してもらえると近いイメージかもしれない。

Steam Deck 通常は両手を使ってホールドするスタイルて使う

 インタフェースはシンプルだ。天面部分に3.5mmのイヤフォンジャックと、USB Power DeliveryとDisplayPort Alternate Mode対応のUSB Type-C端子を1基備え、他には底面にあるmicroSDメモリーカードスロットのみとなる。

Steam Deck 天面部分に電源ボタンとアクセスランプ、USB Type-C端子と排気口、3.5mmのイヤフォンジャック、音量調節ボタンを用意する。
Steam Deck 底面にmicroSDメモリーカードスロットがある。手持ちの容量512GBのカードも問題なく使えた

 一方のコントローラーは豊富だ。正面右側にA/B/X/Yボタンを、左側に十字キーが配置され、左右のトリガーはL1/L2とR1/R2のみで、R2/L2がアナログ入力に対応する。基本動作は、Aボタンが決定、Bボタンがキャンセルとなる。

 左側下部にある「STEAM」ボタンを押すと、本体の設定などを行う「STEAMメニュー」を表示し、右下にある「…」ボタンは「クイック設定」で、画面の明るさや音量ボリューム、機内モード、Wi-Fiのオン/オフなどを変更可能だ。

 正面の左右下部にスピーカーを内蔵している関係でサウンドは良好で、ヘッドフォンをしなくても没入感を得られる。

 Steam Deckが他のハンドヘルドゲームマシンと異なるのは触覚フィードバック付きスライドパッドの存在だろう。左右に配置されており、これを使っての操作も可能となっている。また背面にもR4/R5、L4/L5ボタンを配置し、ここに機能を割り当てれば中指や薬指を使って操作できる。

Steam Deck 左側面から見たところ。握りやすい形状になっている
Steam Deck こちらは右側面から見たところ。特にラバー塗装などは施されておらず、プラスチック素材がむき出しのままとなる。気になる人は、別売のカバーやスキンなどを活用したい
Steam Deck 背面には吸気口の他、R4/R5、L4/L5ボタンが用意される
Steam Deck 付属するACアダプター。出力は45Wで、ケーブルの長さは約1.5mある。重量は実測で148.5g、サイズは約52.5(横)×52.5(奥行き)×28.5(厚さ)mmと小ぶりだ
Steam Deck 専用のキャリングケースも付属する。単体の重量は実測で391gあるが、取っ手があるので持ちやすい

 Steam Deckには通常のSteam画面(Gaming Mode)の他に、デスクトップ環境「KDE Plasma」が用意され、キーボードやマウスをつなげば通常のPCのように扱うこともできる。

 Steamのアカウントを持っている人ならば、手持ちのゲームを本体ストレージかmicroSDメモリーカードにダウンロードし、ゲームをプレイする。バッテリー駆動時間は公称で2〜8時間となっているが、実際にプレイすると目に見えて容量が減るイメージで、本腰を入れて長時間ゲームを楽しむなら、電源かポータブルバッテリーは欠かせない。

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