microSDメモリカードを買い換えたりして、Steam Deckで使用していたものをWindowsで利用したいと思うこともあるだろう。その時に問題となるのがメモリカードのフォーマット形式だ。Windowsでは、ファイルのフォーマット形式としてNTFSやFAT32、exFATを利用できる。
しかしSteam DeckでフォーマットしたmicroSDメモリカードは「ext4」というLinuxで使う形式でフォーマットされてしまう。これだとWindowsでは認識できないのだ。手っ取り早いのは、エクスプローラーなどで「ディスクの管理」を呼び出して該当するリムーバブルディスクを選択し、右クリックメニューにある「ボリュームを削除」を実行して再フォーマットすればいい
他にも、以下のような手順がある。
まずは管理者としてコマンド プロンプトを起動する。メニューバーにある「検索」から「cmd」と入力して「コマンド プロンプト」をメニューに表示させたら、そこで右クリックして「管理者として実行」を選ぶ。コマンド プロンプトが起動したら「diskpart」と入力しよう。するとdiskpartコマンドが起動する。起動するまでに時間がかかる場合があるのでしばらく待とう。
diskpartコマンドが起動したら、「list disk」と入力して、PCに接続されているストレージの一覧を表示させる。その中からmicroSDメモリーカードが差されているディスクを選び、「select disk ※」と入力する。「※」は目的とするディスク番号だ。入力すると「ディスク※が選択されました。」と表示される。
ここでもう一度「list disk」を入力して、ターゲットとしたディスクを確認しよう。選んだディスクにはディスク名の先頭に「*」が付いているので分かる。
続いて「clean」と入力してディスクの状態をクリーンにした後に、「create partition primary」でパーティションを作り、「format fs=ntfs quick」でmicroSDメモリーカードをフォーマットすれば完了だ。「exit」と入力してdiskpartを終了しよう。
話は前後するが、Steam DeckでmicroSDメモリーカードを利用するためには、「STEAMメニュー」から「設定」→「システム」を選び、「SDカードをフォーマット」でフォーマットすればよい。
今回は主にストレージ回りの話をしたが、次回はWindows 11の導入手順などを見ていく予定だ。
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