せっかくなので、ゲームでの動作も確認してみよう。
まずは、ヘビー級のAAAタイトル「サイバーパンク2027」だ。何とか起動しゲームタイトルは表示されるものの、残念ながらすぐにクラッシュしてしまい、ゲームをプレイすることはできなかった。また、タイトル画面にたどり着けないことも多い。
そもそもCore i7-6700のCPUにGeForce GTX 1060、メモリ12GB以上が最小スペックのタイトルなので、プレイできなくて当然ではある。
もう負荷が少し軽いゲームならばということで、「Baldur's Gate 3」も試してみた。こちらは、起動に数分単位で時間はかかってしまうが、ゲーム自体はプレイすることができた。
一度起動してグラフィックの設定を最低レベルに下げてしまえば、意外と動くという印象だ。もちろん、動作は重く快適とは言わないが、Baldur's Gate 3のようにリアルタイムなアクション性が求められないゲームならそこそこ楽しめそうだ。ブラウザゲームなどカジュアルなものなら、設定次第で問題なくプレイできるだろう。
加えて、PC USER編集部で話題のオープンワールドゲーム「パルワールド」を最低画質にして「CapFrameX」でフレームレートを計測した。シーンによっては20fps以上出る場合もあったが、平均は15〜17fps程度とかろうじて動く程度だった。
システム要件はCore i5-3570K以上のCPU、16GB以上のメモリ、GeForce GTX 1050以上のGPUとなっており、アーリーアクセスの段階ゆえ今後は変更の可能性もあるが、本機では荷が重そうだ。
続いて、BlueTwelve Studioのサイバーパンク猫アドベンチャーゲーム「Stray」はグラフィックス設定を最低限にすれば動きの少ないところでは遊べたが、敵が多く出てきたり走ったりすると15fps以下になってしまった。
もっとも、スクウェア・エニックスの「タクティクスオウガ リボーン」のようなタクティクスRPGや、処理の軽いタイトルならば十分に遊べるので、この辺りは普段プレイするゲームタイトル次第ではある。
正直なところ、これまでのMUGAシリーズ同様、価格は安いものの性能が低く、本機もあまり使い道がないのではないかと思っていたが、いざMUGA ストイック PC5に触れてみると、意外と悪くない印象だった。
こういったPCを紹介する際には、よく「セカンドPCとしてお勧め」という言い方をするが、本機はセカンドPCとしてはもちろんのこと、ゲームを考えないのであればメインPCとしても十分利用できると感じる。同価格帯のChromebookを検討しているなら、Windows 11 Home搭載の本機の方が用途の幅は広がるはずだ。
なお余談だが、先の記事内でも触れられている通り、本機の製造はCHUWIが担っている。という以前に、キーボードを日本語配列にするなどのカスタマイズが行われているものの、外観やスペックを含めて「CHUWI GemiBook XPro」とほぼ同一の製品だ。
本機とは異なり、USB Power DeliveryやDisplayPort Alternate Modeによる画面出力に非対応ではあるが、もし「購入したいが売り切れている」「英語配列なら欲しかった」という人は、CHUWI GeminiBook XProの購入を検討してもいいだろう。
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