キースイッチには光学式の「GXオプティカルスイッチ」を採用している。今回試用したマゼンダにはタクタイルしかないが、ブラックとホワイトではタクタイルの他にリニアも選択できる。
アクチュエーションポイントは1.8mm固定、キー加重60g(リニアは50g)で、ラピッドトリガーは非対応だ。一般キーのキーフィーリングはカチカチ音が強めで軽快な印象だが、キースイッチ以外に保持パーツが設けられているエンターキー、左シフト、スペースバーはキータイプ音がかなり小さくなっている。特にスペースバーはキーキャップ側とベース側両方に緩衝材が取り付けられており、静音性が高い。
キーキャップはかな印字なしのダブルショットPBTとなっている。摩耗に強く、LEDライトをきれいに透過するが、スイッチ側のLED発光範囲が狭く、シフトキーやかなキーなど、文字数の多いキーは中央部分しか光って見えない。
また、交換可能なGシフトキーキャップはダブルショットでないため、このキーキャップだけは光らない。他のキーキャップが上部に文字があるのに対し、Gシフトだけはキーキャップ全体に配置されているため、ダブルショットにしてもきれいに光らなかったのかもしれない。
日本語配列ながらかな印字のないすっきりしたデザインだが、句読点や中黒、カギ括弧など右側(Enterキーの周辺)には3種の記号が印字されているキーが密集しており、ややごちゃついた感じになっている。
ライティングはユーティリティー「G-Hub」のLIGHTSYNCから設定する。PRO X 60はWindowsの動的ライティングに対応しているため、独自の設定を行いたい場合は、まずWindowsの動的ライティングを無効にする必要がある。
プリセットはフェードインとフェードアウトや色サイクルなど、あらかじめ決められたパターンで変化するものや、押されたキーによって反応するリップルやエコープレス、再生中の音楽に応じて発光するオーディオビジュアライザーなど9種類、それに加えてアニメーションが5種類が用意されている。アニメーションは自分自身で編集できることがプリセットとの大きな違いだ。
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