イヤーカフ型イヤフォンは、1日中着けっぱなしにするような使い方に適していると筆者は思っています。つまり長時間着けても耳が痛くならないことが最も重要な要素です。
HA-NP1Tはフレキシブルアジャストという機構によって、ニッパー君のロゴが印刷されている側の本体が可動して耳に固定されます。他社製品は柔らかい素材のクリップ部分を広げて耳を挟むタイプが多いので、1つの差別化ポイントになっています。
気になる実際の装着感ですが、「装着していることを忘れそうになる感覚」は十分に実現されており、とても快適です。フレキシブルアジャストで耳を挟む強さが適切なのか、8時間装着しても不快感はなく、頭を振っても落ちそうになることはありません。これなら運動にも安心して使えるでしょう。
そして筆者がイヤーカフ型イヤフォンを評価する上で基準にしている人気製品「HUAWEI FreeClip」との相対的な比較ですが、HUAWEI FreeClipと交互に装着を試してみると、HA-NP1Tはほんの少しだけ重く、挟む力が強く感じられることに気付きました。
しかし、実際の重量はHA-NP1Tが片耳約4.9g、HUAWEI FreeClipが片耳約5.6gと、不思議なことにHA-NP1Tの方が数値上では重いのです。おそらくですが、HUAWEI FreeClipは本体の片方が球体で角度が稼げているため、最低限の圧力でうまく耳に引っ掛けられている構造が要因かもしれません。本当にわずかな差ではありますが、“装着していることを忘れそうになる感覚”はHUAWEI FreeClipが少しだけ勝っています。
HA-NP1Tの本体には物理的なボタンを搭載しており、1回押し、2回押し、3回押し、4回押し、1秒長押しで再生/停止、曲送り/曲戻し、音声アシスタントの起動、低遅延モードのオン/オフ、サウンドモードの切り替え、通話といった機能を呼び出せます。タッチセンサー式を採用する製品より確実に操作しやすいです。IPX4相当の防水機能も備わっています。
イヤーカフ型イヤフォンがもう手放せない 高価だがオンライン会議が多い在宅勤務で大活躍 そのワケは
“完全ワイヤレスイヤフォン”を外出先で使わなくなった理由
“ながら会議“にピッタリ! オープンイヤー型イヤフォン「Cleer ARC 3 Music Pro」
イヤーカフ型イヤフォン「HUAWEI FreeClip」2月20日発売 約2.8万円
ソニーのノイキャンイヤフォン「WF-1000XM5」を試す 先代より5700円高いが、どこがどう進化した?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.