ASRockが1月6日に発表した新型マザーボードは、メインストリーム向けのチップセットである「Intel B860」および「AMD B850」を搭載したモデルだけに、実用性重視、コストパフォーマンス重視のユーザーにとっては注目したい製品がそろっている。国内市場にはIntel用の計8モデル、AMD用は計6モデルが投入される予定だ。詳細をチェックしていこう。
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ASRock製マザーボードのブランドセグメント。今回はメインストリーム向けチップセット搭載製品のため、Intel用、AMD用ともにフラグシップ「Taichi」シリーズの製品はない。「質実剛健」がコンセプトのSteel Legend、配信者向けのLiveMixerシリーズの新製品に注目だIntel B860は、Z890の下位にあたる、Core Ultra 200Sシリーズ用のメインストリーム向けチップセットだ。
先代のB760から、PCIe 5.0のレーン追加とThunderbolt 4のサポートが加わっており、今回発表されたB860シリーズの主要モデルも、Thunderbolt 4対応のUSB Type-C端子を標準装備する。
上位のモデルには、105度の高温環境で2万時間の寿命を誇る1000μFの高耐久大容量コンデンサーを搭載し、安定性、信頼性、耐久性を高めている。
さらに、組み立てやメンテナンスのしやすさに配慮した要素として、グラフィックスカードのリリース機構を大型化した「Lite Release」、ツールレスでM.2 SSDを着脱できる「Toolless M.2 HeatSink+M.2 Latch」、SSDの熱を基板に逃がす「M.2 サンドイッチヒートシンク」、CPU無しでUEFI(BIOS)を更新できる「BIOS FlashBack」といった機能も積極的に盛り込んでいる。
新しい試みとしてサードパーティーのRGB LED制御ソフト「Signal RGB」とも提携する。動作検証情報の提供や完全互換性を目指して取り組んでいくという。
部品メーカーとの共同開発によるASRock独自の高耐久大容量コンデンサーを採用している。105度の高温環境で2万時間と長寿命かつ、同サイズで2倍の容量を実現したことから実装点数も減らすことができ、(高い品質を担保した上での)コスト減、故障確率の減少にも貢献しているという
上位製品が備える高品質なUSB端子「Utra USB Power」。USBの+5V電流を+12V系電流からマザーボード上で生成することで、ノイズの少ない安定した電流を供給できるため、オーディオ系ユーザーからも需要があるというCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.