Microsoftは10月6日(米国太平洋夏時間)、Windows 11 Insider Programのβチャネルにおいて、バージョン24H2の最新βビルド「26120.6772(KB5065797)」を公開した。このβビルドでは、Microsoft アカウントでセットアップを進めた際に起こる“ある問題”を解決するための取り組みがテストされている。
Microsoftでは、Windows 11のログイン(サインイン)時に個人では「Microsoft アカウント」、法人(団体)では「Microsoft Entra ID」を使うことを強く推奨しており、ローカルアカウントでのログインを極力排除しようとしている。
Microsoft アカウントやEntra IDでログインした上でWindows 11の初期設定を行うと、そのユーザーの個別フォルダーに任意の名前を付けられないという問題がある。筆者の場合、それを嫌って“裏技”でローカルアカウントを作った後、Microsoft アカウントとひも付けるという方法を取っている。
筆者のように感じるユーザーが多いことを察知したのか、Microsoftは今回の最新βビルドにおいてMicrosoft アカウントを使った初期設定でもユーザーフォルダー名を任意設定できる“裏技”を新たに設けた。手順は以下の通りだ。
(希望するフォルダー名)は最大16文字で設定できるが、Unicodeに定義されている文字である必要がある(特殊文字は削除される)。コマンドが正しく受け付けられると、ユーザーフォルダーの名前が設定した通りになる。
特に名前を指定しない場合は、従来通りのルール(Microsoft アカウントのメールアドレスの先頭5文字)でユーザーフォルダーが生成される。
従来の“裏技”でローカルアカウントを作成した場合、セットアップはオフラインで進められる。オフラインでのセットアップ時は、後から登場した更新プログラムやメーカー固有の設定をダウンロードできないため、セットアップ自体が不完全になることがある。
今回、Microsoftが新しい“裏技”の導入をしたのはオフラインでの“不完全な”セットアップを撲滅する目的があるものと思われる。今後、Microsoftでは初期設定時にローカルアカウントを作成する“裏技”を撤廃(廃止)する方針だ。
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