このようにスペックに関しては一般的なのだが、添付の取扱説明書に若干気になる注意書きが2つある。それも実際の使い方に影響を与える制限なので、ここで紹介しておきたい。
1つは縦置きおよび天地逆での設置はNGであることだ。標準添付のカバースタンドでは縦置きできないのは明白だが、物理的に立てられるか否かの問題ではなく、外部のタブレットスタンドを使うなどユーザー側で工夫して縦向きにするのも不可というニュアンスだ。
他社製品ではあまり見ない注釈で、製品を購入してから困惑する人も多いはず。Webサイトの製品ページに明確な説明はなく、製品情報→「もっと詳しく見る」→「マニュアルを見る」でマニュアルを細かく見ていくとようやく確認できる。これは製品ページに記載しておくべき内容だろう。
もう1つ、本製品は背面中央に三脚穴を搭載するほか、その下に75mm強のピッチで2つのネジ穴を用意しているのだが、このいずれも「壁掛けやアームの取付を目的としたものではありません」として、使用しないよう注意書きがある。
キャップなどでふさがれているわけでもなく、製品ページ上の写真でもはっきり存在を確認できるにもかかわらず、利用できないのは困りものだ。こちらも上記と同様で、マニュアルを細部までチェックする必要がある。
特に縦置きについては、構造的に一般的なモバイルディスプレイとの相違があるとは考えにくく、おそらくメーカーが記述に慎重を期しているだけではないかと思うのだが、ユーザーの側からするとその真偽を確認する術はなく、縦置きはできないものとして取り扱うしかない。縦置きNGをうたっていない他社製品と比べた場合、大きなウィークポイントとなるのは確実だ。
その他のスペックを見ていこう。重量はスタンドなしで公称値が約700g、実測739gと平均的だが、前述のカバー兼用スタンドが約400gオーバーとかなりの重さがあり、合計では実測1140gと1kgの大台を超えてしまう。
手で持ってもずっしり感は相当なもので、持ち歩いて使うことが前提の場合、導入には慎重になった方がよいだろう。
付属品はUSB Type-Cケーブルに加え、給電用のUSB Standard-A→USB Type-Cケーブルがセットになっている。コストを下げるための施策の一環か、この手の製品には珍しくHDMIケーブルは省かれている。HDMI接続では、別途ケーブルを調達する必要があるので注意したい。
では実際に使ってみよう。接続用のポートは左側面に搭載されている。USB Type-Cは2基あるが機能は同一なので、どちらに接続しても構わない。
ちなみに本製品付属のUSB Type-Cケーブルは約1.5mと、一般的なモバイルディスプレイに付属するケーブルと比べて2倍近くあり、そのぶん配置の自由度が高い。ただし前述のように本製品は縦置きでの利用がNGなので、せっかくのケーブルの長さを生かせる機会があまりないのはもったいない。
画面は輝度も十分で、斜め方向から見た時も画面の端が変色することもない。色合いが気に入らなければ後述する設定画面の「I-STYLE COLOR」という項目でゲームや風景、テキストなどのモードに切り替えたり、彩度や色合いを調整したりすればよい。
この他、本製品は昨今のモバイルディスプレイのトレンドでもある2基のUSB Type-Cポートを用いてのパススルー給電にも対応している。試しに100WのUSB Power Delivery充電器につないだところ、ノートPCからは65Wの電源に接続していると認識されたので、給電能力も十分だ。
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