エレコムのあんしん充電専用ケーブルは、最大電力量が60W(20V/3A)または240W(48V/5A)となっている。ノートPCなど、60W超の電力量を要求するデバイスへの給電を考慮する場合は、240W対応モデルを選ぶことをお勧めする。ただし、240W対応モデルはeMarker(60W超/100W超の電流を流せることを識別するためのICチップ)が内蔵されている分、価格が高い。
コネクターとケーブルの構造は「通常モデル」の他、取り回しやすさを重視してシリコン素材のケーブルを採用した「なめらかモデル」と、内部の断線しづらさを重視してコネクターの“付け根”とケーブルの耐久性を強化した「高耐久モデル」から選べる。
ケーブルの長さは1mが基本で、一部モデルでは2mも選べる。カラーはブラックが基本で、一部モデルではホワイトも選択可能だ。
今回は、エレコムから提供を受けた「60W/2m/ホワイト」の通常モデル(MPA-CCFC20WH)と、自分で購入した「240W/1m/ブラック」の通常モデル(USB-CCFCP10BK)を使った。
通常モデルということもあり、パッと見はどちらも普通のUSB Type-Cケーブルだ。筆者はかつて、エレコムの通信可能なUSB 2.0 Type-Cケーブルを持っていたのだが、“ある部分”を見ない限り、全く同じ見た目である。通常モデル同士だと、見た目で60W対応モデルか240W対応モデルか区別も付かない。
左がエレコムから提供を受けた「60W/2m/ホワイト」の通常モデル、右が筆者が買い増した「240W/1m/ブラック」の通常モデル。どちらも、パッと見はエレコムの通信可能なUSB 2.0 Type-Cケーブルと同じである「じゃあどうやってケーブルを見分ければいいの?」という点だが、あんしん充電専用ケーブルにはUSBロゴの印字がない。その上で、コネクター部分に「CHARGE ONLY」というシルク印字を施している。
60W対応モデルと240W対応モデルは、コネクターに書かれている最大電力量で区別可能だ。もちろん、パッケージには最大電力量(とケーブル長)が大きく書いてあるので、そもそも買い間違えることもないだろう。
240W対応品はeMarkerを搭載しているので、60W超の電源供給が可能だ。筆者手持ちのノートPCに65W出力のUSB PD電源をそれぞれのケーブルでつないでみたところ、60W対応モデル(左)は出力が60Wで頭打ちになるが、240W対応モデル(右)はスペック通りの65Wで出力できている先述の通り、あんしん充電専用ケーブルはUSB充電ポートにおけるジュースジャッキング対策の一環で生まれた製品だ。カフェなどをハシゴしてあらゆるUSB Type-C充電ポートで試してみたが、AndroidスマホでもiPhoneでも、データ通信を許可するための通知/ダイアログボックスは一切出てこない。確かに、これなら安心して“野良”の充電ポートを使える。
筆者は、ノートPCのUSB Type-C端子にスマホをつないで充電することも多い。マルチポートのUSB充電器を使うよりも、高出力かつシングルポートのUSB Type-C充電器をノートPCにつないで、ノートPCにスマホをつないだ方が“確実に”充電できるからだ。
ただ、データ通信できるUSB Type-Cケーブルを介してWindowsノートPCにAndroid端末をつなぐと、Windowsが都度通知を出してくるのがうっとうしい。そこでふと「あんしん充電専用ケーブルを使えばいいのでは?」と考えた。
するとどうだろうか。スマホはもちろん、Windowsの通知も出ない。純粋に充電だけをしたい場合は、このケーブルを使うとある種の“うっとうしさ”を解消できる。
ただ、「メリットはデメリット」でもある。あんしん充電専用ケーブルはデータ通信が一切できないため、USBのデータ通信を使いたい場合は、別途ケーブルを用意する必要がある。考えようによっては、荷物が増えてしまう。
とはいえ、得体の知れないUSB Type-C充電ポートを使う際に、これほど“安心”なアイテムはない。旅行や出張に行く際に、1本持っておくと特にスマホの充電時に助かるだろう。
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