なぜ「データ通信できないケーブル」が必要? エレコムの充電専用ケーブルについて語りたい(2/2 ページ)

» 2026年08月31日 12時00分 公開
[井上翔,ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

見た目は「普通のUSB Type-Cケーブル」だが……

 エレコムのあんしん充電専用ケーブルは、最大電力量が60W(20V/3A)または240W(48V/5A)となっている。ノートPCなど、60W超の電力量を要求するデバイスへの給電を考慮する場合は、240W対応モデルを選ぶことをお勧めする。ただし、240W対応モデルはeMarker(60W超/100W超の電流を流せることを識別するためのICチップ)が内蔵されている分、価格が高い。

 コネクターとケーブルの構造は「通常モデル」の他、取り回しやすさを重視してシリコン素材のケーブルを採用した「なめらかモデル」と、内部の断線しづらさを重視してコネクターの“付け根”とケーブルの耐久性を強化した「高耐久モデル」から選べる。

 ケーブルの長さは1mが基本で、一部モデルでは2mも選べる。カラーはブラックが基本で、一部モデルではホワイトも選択可能だ。

 今回は、エレコムから提供を受けた「60W/2m/ホワイト」の通常モデル(MPA-CCFC20WH)と、自分で購入した「240W/1m/ブラック」の通常モデル(USB-CCFCP10BK)を使った。

 通常モデルということもあり、パッと見はどちらも普通のUSB Type-Cケーブルだ。筆者はかつて、エレコムの通信可能なUSB 2.0 Type-Cケーブルを持っていたのだが、“ある部分”を見ない限り、全く同じ見た目である。通常モデル同士だと、見た目で60W対応モデルか240W対応モデルか区別も付かない。

ケーブル 左がエレコムから提供を受けた「60W/2m/ホワイト」の通常モデル、右が筆者が買い増した「240W/1m/ブラック」の通常モデル。どちらも、パッと見はエレコムの通信可能なUSB 2.0 Type-Cケーブルと同じである

 「じゃあどうやってケーブルを見分ければいいの?」という点だが、あんしん充電専用ケーブルにはUSBロゴの印字がない。その上で、コネクター部分に「CHARGE ONLY」というシルク印字を施している。

 60W対応モデルと240W対応モデルは、コネクターに書かれている最大電力量で区別可能だ。もちろん、パッケージには最大電力量(とケーブル長)が大きく書いてあるので、そもそも買い間違えることもないだろう。

通常モデル 通常モデルの場合、60W出力対応なのか240W出力なのかパッと見で分からないが、コネクター部分に最大電流量が書いてあるので、パッケージから出した後も区別は付く
eMarkerの有無の違い 240W対応品はeMarkerを搭載しているので、60W超の電源供給が可能だ。筆者手持ちのノートPCに65W出力のUSB PD電源をそれぞれのケーブルでつないでみたところ、60W対応モデル(左)は出力が60Wで頭打ちになるが、240W対応モデル(右)はスペック通りの65Wで出力できている

使ってみて気付いた思わぬメリット

 先述の通り、あんしん充電専用ケーブルはUSB充電ポートにおけるジュースジャッキング対策の一環で生まれた製品だ。カフェなどをハシゴしてあらゆるUSB Type-C充電ポートで試してみたが、AndroidスマホでもiPhoneでも、データ通信を許可するための通知/ダイアログボックスは一切出てこない。確かに、これなら安心して“野良”の充電ポートを使える。

安心である とある飲食店のテーブルにあるUSB Type-C充電ポートで、スマホを充電する図。いろいろなポートにつないでみたが、データ通信に関する通知/ダイアログボックスは一切出なかった

 筆者は、ノートPCのUSB Type-C端子にスマホをつないで充電することも多い。マルチポートのUSB充電器を使うよりも、高出力かつシングルポートのUSB Type-C充電器をノートPCにつないで、ノートPCにスマホをつないだ方が“確実に”充電できるからだ。

 ただ、データ通信できるUSB Type-Cケーブルを介してWindowsノートPCにAndroid端末をつなぐと、Windowsが都度通知を出してくるのがうっとうしい。そこでふと「あんしん充電専用ケーブルを使えばいいのでは?」と考えた。

 するとどうだろうか。スマホはもちろん、Windowsの通知も出ない。純粋に充電だけをしたい場合は、このケーブルを使うとある種の“うっとうしさ”を解消できる。

いいケーブルだ WindowsノートPCをスマホの充電器代わりに使う場合、あんしん充電専用ケーブルを使えばデータ通信にまつわる通知が一切出なくなる

 ただ、「メリットはデメリット」でもある。あんしん充電専用ケーブルはデータ通信が一切できないため、USBのデータ通信を使いたい場合は、別途ケーブルを用意する必要がある。考えようによっては、荷物が増えてしまう。

 とはいえ、得体の知れないUSB Type-C充電ポートを使う際に、これほど“安心”なアイテムはない。旅行や出張に行く際に、1本持っておくと特にスマホの充電時に助かるだろう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月16日 更新
  1. 「Pixel Watch 5」は買いか? “4”からの乗り換えと失敗しないサイズ選びの鉄則 (2026年10月15日)
  2. ソースネクストに不正アクセス、会員情報2251万件流出のおそれ パスワードや住所、生年月日など (2026年10月15日)
  3. セールでゲットすべき? ほぼ半額の5980円で買える「Fire TV Stick 4K」は旧モデルと何が違う? (2026年10月15日)
  4. Appleがスマートホーム製品に本格進出 LGらと共同開発したスマートロックや屋内外用カメラなどを含む「Apple Home Collection」を発表 (2026年10月13日)
  5. “モンスター級”ハイエンドロボット掃除機「Roomba Monster」登場 約25万円で10月21日発売 購入特典で約4万円の「Roomba Mini Slim」を進呈(期間限定) (2026年10月14日)
  6. 「折りたたみ不要派」が過去形に? 約201gの軽量ミニタブレットとしても使える「Galaxy Z Fold8」に触って分かったこと (2026年10月13日)
  7. MSI、サブディスプレイとしても使える横長12.3型液晶ディスプレイ (2026年10月14日)
  8. 自作PCパーツをミニチュアサイズで再現したカプセルトイ「手のひらPCパーツ」 10月21日から順次発売 (2026年10月15日)
  9. ASUS、NVIDIA RTX Sparkを搭載したクリエイター向け14型/16型ハイエンドノート (2026年10月14日)
  10. ASUS、最大40TOPSのAIプロセッサを搭載したエッジAIアクセラレーター USB外付けモデルとM.2内蔵型モデルを用意 (2026年10月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー