本機は独自のプラットフォーム「Aladdin OS」を採用している。Netflix、YouTube、Amazon Prime Video、TVerなどの主要配信サービスに標準対応し、ホーム画面からスムーズにアクセスできる他、30種類以上の多彩なアプリが用意されている。
ただし、UIや操作性の面では一般的なプロジェクターに多いGoogle TVと異なる部分もある。例えばHuluやSpotifyは専用アプリの直接登録こそできないが、内蔵の「クイックリンク」機能を介して視聴可能だ。その他のサービス(DMM TVなど)に関しても、標準の「Open Browser」を使ってWeb経由で利用できる。
最大の特徴といえるのが、知育アプリやインテリア機能、「スイカゲーム」をはじめとする独自エンタメアプリの充実ぶりだ。初代モデルから拡充が重ねられており、「おうちフィットネス」など本格的なコンテンツ(一部有料)もそろっている。
対話や着せ替えが楽しめるAIアシスタント「ポッピィー」の他、「等身大動物図鑑」「世界の絵本」などファミリー向けのキッズコンテンツも豊富にそろっている。もっとも、こうした日常的なライトコンテンツの利用が中心であれば、4Kレーザーという高いスペックはやや過剰に感じられるかもしれない。
Aladdin X3 Laser 4Kは、生活空間を一切圧迫することなく最大120型の大画面環境を構築できるプロジェクターだ。1600 ANSIルーメンを放つレーザー光源と4K解像度の組み合わせにより、100型超の投影でも目を見張る高画質を維持できる。
フルHD画質にとどまっていた従来モデルと比べると、描写の精細感は文字通り段違いである。「迫力ある4K映像を満喫したいが、部屋に機材の設置場所は作りたくない」というニーズを満たす上で、最高の選択肢といえる。
一方で懸念されるのが、従来のAladdinシリーズが強みとしてきた「時計や風景、壁紙などを日常的に投写する」というライトな活用スタイルとの乖離(かいり)だ。
アンビエント的な日常使いが主目的の場合、本機の持つ高いスペックを生かしきれない可能性がある。100型超の大画面を求めず、壁面の狭いエリアに投影する程度であれば、フルHD仕様の従来モデルで十分カバーできるからだ。
結論として、Aladdin X3 Laser 4Kは「100型クラスの圧倒的な大画面と高画質を、リビングへ手軽に導入したい」と考える映像品質重視のユーザーに最適なモデルだ。
4Kレーザーのポテンシャルを極限まで引き出すなら、壁面投写だけでなく専用スクリーンの設置をおすすめしたい。なお、外部AVアンプやサラウンドシステムとの連携は構造上難しいため、音響面は高品質ではあるが内蔵スピーカーへ全面的に委ねる割り切りが求められる。
約25万円という価格は、フルHDモデルの「Aladdin X2 Plus」(12万9800円)の約2倍、「Aladdin X3」(9万9800円)の約2.5倍に達する。カジュアルな常用がメインならフルHDモデルで十分だが、本機がもたらす極上の「画質差」には、価格差を大きく上回る価値がある。
シーリング設置ゆえに設置環境を選ぶ側面はあるものの、「圧倒的な画質を追求したいが、設置スペースは一切与えられない」という相反する要望に応える存在として、本機は極めて魅力的な唯一無二の選択肢となるはずだ。
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