天空は9月4日、中国One-Netbook Technology製8型ポータブルゲーミングPC「OneXFly APEX Air」を9月11日に発売することを発表した。既に同社が運営する「One-Netbook 公式サイト」「ハイビームAKIBA(Web/店頭)」などで販売予約を受け付けており、同社による販売価格は29万8000円となっている。
なおOne-Netbook 公式サイトでは、9月10日までに予約購入すると液晶保護フィルムが無料で付属する。
OneXFly APEX Airの大きな特徴として、85Whの着脱式バッテリーを採用している点が挙げられる。
このバッテリーはホットプラグ(活線挿抜)に対応しており、電源ケーブルをつないでおくと電源を切ることなく着脱できる。天空の山田琢郎社長は、「予備バッテリーを持っていれば外出先でも2倍長く遊ぶことができる」と語る。このバッテリーはモバイルバッテリーとしても利用可能で、スマートフォンなど他のUSB機器への給電にも使える。
少し視点を変えると、本機はバッテリーを外した状態でも稼働できる。バッテリーを外した状態の重量は約639gとかなり軽量だ。
この“軽さ”で手への疲労感を抑えつつゲームを楽しめることも、OneXFly APEX Airの強みといえる。
OneXFly APEX AirのCPUは、IntelがポータブルゲーミングPC向けに開発した「Intel Arc G3 Extreme」を採用し、32GBのLPDDR5Xメモリ(増設/換装不可)、1TBのPCI Express 4.0接続SSDを備えている。
山田社長は「Core Ultra 356Hと同等の性能を、この約639gのボディーで実現している」と自信を見せる。
ディスプレイはネイティブランドスケープ仕様の8型液晶で、パネル解像度は1920×1200ピクセル、リフレッシュレートは最大120Hzの可変式となっている。表示内容に応じてリフレッシュレートを動的に変えることで、快適なゲームプレイとバッテリーの節約を両立している。
ゲームコントローラー(パッド)部のトリガーやアナログスティックは、「eスポーツグレード」のものを搭載している。トリガーは物理スイッチでストロークの深さを切り替えられる2段階調整対応だ。背面には「デュアルカスタムボタン」も備える。
スピーカーは2基(ステレオ)構成で、HARMAN(ハーマン)の監修を受けている。長時間遊んでも疲れづらいエルゴノミクスデザインのゲームコントローラーと併せて、従来モデルと比べて「パーツ全体のクオリティが上がっている」という。
拡張性としては、本体を分解せずに外部から直接ストレージを増設できる「Mini SSDスロット」(PCI Express 4.0対応/最大2TB)やmicroSDメモリーカードスロットを備える。
9月4日に行われた記者説明会では、山田社長からポータブルゲーミングPCを取り巻く環境の変化が語られた。
従来のポータブルゲーミングPCは、「ゲーミングデスクトップPCや一般的なノートPCのコンポーネントを小型化したデバイス」と位置付けられていた。しかし、山田社長によると、最近のポータブルゲーミングPCは「一般的なモバイルノートPCの最高性能を“リード”する存在」に変化しているという。
事実、OneXFly APEX Airの性能をOne-Netbook Technologyの2025年モデル(Ryzen Z1 Extreme/Ryzen Z2 Extreme搭載)と比べると、最大で40%近い向上が見られる。また、モバイル用ハイエンドCPUを搭載した40万円台のモバイルノートPCと比較して、ベンチマークスコアで17%から44%上回るパフォーマンスを発揮するとされる。
省電力性についても、100W級のACアダプターを必要とする一般的なゲーミングノートPCに対し、このプロセッサーは35W〜40Wという低電力で高いフレームレートを維持できる点が強調された。
また、そのパフォーマンスの高さからデスクトップ機として使う場合の汎用(はんよう)性もアピールされた。特にOneXFly APEX Airは、先述の通りバッテリー非搭載で動作できるため、バッテリーの劣化を気にせずにデスクトップPCと同じような使い方も可能だ。
またOneXFly APEX Airの場合、「デスクトップモード」で利用すれば、CPUにおけるTDP(熱設計電力)の上限を上げられるため、「モバイルモード」比で最大47%のパフォーマンス向上が得られるという。
昨今のポータブルゲーミングPCでは、安価かつ安定したeGPU(外付けGPU)ソリューションが普及してきている。OneXFly APEX AirもUSB4端子経由でeGPUを接続可能で、併用によりデスクトップゲーミングPC並みのゲーミングパフォーマンスを実現可能だ。
eGPUを併用すれば、同時に3〜4画面を出力することも可能なので、自宅では大画面でゲームやAI処理、クリエイティブ作業を行い、外出時にはバッテリーを装着して持ち出すといった、「本当のオールインワンPCとしてのライフスタイルが実現可能だ」と山田社長は力説していた。
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