約38.5gのAIスマートグラス「Rokid Ai Glasses Style」登場 強みは“アプリ開発者にオープンな環境”

» 2026年09月15日 20時15分 公開
[ITmedia]

 Rokidは9月15日、AIスマートグラスの新製品「Rokid Ai Glasses Style」を発表した。価格は6万4990円。同日に開催したオンラインの製品発表会では、新製品の詳細やスマートグラス向けOSのエコシステム、日本市場への取り組みについて説明した。

photo ディスプレイを搭載しないことで、約38.5gという軽量を実現した「Rokid Ai Glasses Style」

 Rokid Ai Glasses Styleは、ディスプレイを搭載していないAIスマートグラスだ。重量を約38.5gに抑え、一般的なメガネに近い装着感を実現した。

 AI機能のバックグラウンドとしてChatGPTとGeminiの両方をサポートしており、音声でAIに問いかけて利用できる。Google マップやMicrosoft Translatorとも連携し、76言語のオンラインリアルタイム翻訳や、6言語のオフライン翻訳にも対応する。

 本体にはカメラを搭載しており、「ハイ、ロキッド」と呼びかけて写真や動画を撮影できる。また、調光レンズや視力矯正用の光学レンズにも対応しており、屋外ではサングラス、室内では通常のメガネとして利用できる。

 専用の周辺機器として、指にはめて操作する「Rokid Glasses専用 Bluetooth Ring」(3990円)と、本体を10回充電できるアルミニウム合金製の「ポータブル充電ケース」(1万2990円)も同時に発表した。製品は9月下旬から同社の公式サイトで販売する。

photo 「Rokid Glasses専用 Bluetooth Ring」
photo 「ポータブル充電ケース」

製品発表会で語られたこと

 発表会に登壇した創業者兼CEOのMisa Zhu氏は、日本のクラウドファンディングサイトにおいて、過去13年間の最高記録となる6億3000万円の資金調達を達成したことに触れ、「日本のユーザーの大きな反響を大変うれしく思う」と語った。

photo Rokid 創業者兼CEO Misa Zhu氏

 同氏は「PC、モバイルの時代に続くAI時代のデバイスは、いつでもどこでもコミュニケーションができるメガネになる」と確信を述べた。

 続いて同社の担当者が登壇し、ハードウェアだけでなく、スマートグラス向けOS「Yoda OS」も自社で独自開発していることを説明した。

 ユーザーが自作アプリを導入しやすい環境が整えられているだけでなく、世界中の大規模言語モデルをサポートしており、開発者が自らAIエージェントを開発してアプリストアに登録できるエコシステムを構築しているとアピールした。

photo

 発表会では、プライバシー保護についても言及した。カメラの作動中はインジケーターライトで周囲に録画中であることを知らせる他、全ての経路でデータの暗号化を実施する。撮影したデータはサーバにアップロードせず、全てグラスとスマートフォン内に保存するという。

 さらに、日本のユーザー向けにデータ保管のローカライズを行うことも明らかにした。9月から、日本のユーザーデータは全て日本国内で保存/管理する体制になる。これにより、AIの応答速度を200ミリ秒以内に短縮し、よりスムーズな対話体験を実現するとした。

 発表会の最後には、同社のビジョンとして「全ての人がテクノロジーの恩恵を受けられるようにしたい。AIであれ、他の技術であれ、誰一人として取り残されるべきではないと私たちは信じている。テクノロジーが引き出しにしまわれる贈り物ではなく、毎日寄り添う存在であることを願っている」という言葉で締めくくった。

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