米Metaは9月17日(現地時間)、装着した人の視界にさまざまな情報を表示できるレンズ内ディスプレイを備えたAIスマートグラス「Meta Ray-Ban Display」を発表した。ジェスチャー操作や触覚フィードバックが得られる付属の専用バンド「Meta Neural Band」を手首に装着することで、グラス本体に触れずに細かな操作も行える。価格は799ドル(約11万7400円)で、30日に発売する。日本での展開は未発表。
レンズの右側にカラーディスプレイ(600×600ピクセル)を搭載しており、情報を音声だけでなくビジュアルで表示できるのが特徴だ。必要な時以外は非表示となる。
装着した人は「Meta AI」を通じて、音声でさまざまな質問の回答を得たり、以下のような機能を利用できる。
スマートグラスの管理や設定変更、クラウドを使った機能の利用にはMeta AIアプリ(iOS、Android)が必要だ。また、Metaは主要なアプリ開発者と協力しているとして、今後も対応アプリを増やしたい考えだ。
Meta Neural Bandを装着していれば、ジェスチャー操作であらゆる操作を行えるため、1人で発話することが不自然な場面でも違和感なく使える。
スマートグラスの両目側に約1200万画素(3倍ズーム対応)のカメラが搭載されている。ジェスチャー操作でズームさせて撮影できる。撮影中は通知LEDが点灯して周囲の人に知らせる機能もある。通知LEDを覆った状態では撮影できないようなプライバシー保護機能も備える。
バッテリー駆動時間はグラス単体で最長6時間、折りたたみ式のバッテリーケースを併用すると最長24時間となる。Meta Neural Bandのバッテリー駆動時間は最長18時間。
Meta Ray-Ban Displayの本体重量は約69g。Metaはハンズフリー機能によって、視覚や聴覚、運動機能に制限がある人でも便利に使えるとしている。
スマートグラスのサイズはスタンダードとラージの2種類を用意している。デザインは同社がこれまで発売したスマートグラス製品と同様にRay-Banとコラボしている。レンズは屋内外で光に応じて変化する調光レンズ「Transitions」を採用している。度付きレンズにも対応する。
耐水性能はIPX4(あらゆる方向からの水しぶきによっても有害な影響を受けない)等級にとどまる。
2026年初頭にはカナダ、フランス、イタリア、英国にも展開するという。
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