CPUコアが最大5GHz駆動! ExtremeはGPUコアにAIエンジンも! Qualcommのスマホ向け新型SoC「Snapdragon 8 Elite Gen 6」シリーズが登場

» 2026年09月24日 11時45分 公開
[井上翔,ITmedia]

 Qualcommは9月23日(ハワイ・アリューシャン標準時)、スマートフォン向け新型プロセッサ(SoC)「Snapdragon 8 Elite Gen 6」「Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6」を発表した。今後発売されるフラグシップAndroidスマートフォンに採用される予定だ。

新型SoC登場! 「Snapdragon 8 Elite Gen 6」「Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6」が登場

Snapdragon 8 Elite/Elite Extreme Gen 6の概要

 Snapdragon 8 Elite Gen 6(以下「無印」)とSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6(以下「Extreme」は、Qualcommのハイエンドスマートフォン向けSoC「Snapdargon 8」の第6世代に相当し、いずれも最新の2nmプロセスで製造されている。その名の通り、Extremeが上位製品という位置付けで、AI処理パフォーマンスを改善する観点からGPU/GPU回りを中心に差別化が図られている。

Extreme Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6のスペックの概要

 CPUコアはArmアーキテクチャをベースに自社開発した「Oryon」で、プライムコア2基(最大5GHz)とパフォーマンスコア6基(最大4GHz)の8コア構成となっている。プライムコア限定とはいえ、スマホ向けSoCのCPUコアのクロックが5GHzの“大台”に乗った格好だ。

 GPUコアは自社開発の「Adreno」と名称に変わりはないが、ExtremeにはAI演算に特化したコア「Adreno Matrix Cores」が新設されており、GPUコアを用いるAI処理が高速化した他、AIを活用した超解像処理やフレーム補間処理、画像の再構成といった処理を低電力で行える「Adreno Neural Fusion」にも対応している。

 同社の公称では、GPUパフォーマンスは無印で最大35%、Extremeで最大44%のパフォーマンス向上を果たしつつも、電力効率は共に最大40%改善しているという。動画再生についてはH.256(HEVC)/H.266(VVC)/AV1のハードウェアデコードに対応する。動画の録画は最大8K(7680×4320ピクセル)/60fpsに対応可能で、6400万画素のカメラ3基をコントロール可能だ。

 AIに特化した演算を行うNPUコア「Hexagon」も設計を一新し、ピーク時の演算速度は無印では14%、Extremeでは35%向上してるという。電力効率も無印では最大20%、Extremeでは最大33%改善したとのことだ。各種センサーを統括する新型の「Sensing Hub」にも独立した小型NPUを2基搭載している。

 メモリはLPDDR5X-5300/LPDDR6-5300規格に対応しており、容量は最大24GBまでサポートする。ストレージはUFS 5.0規格のものを搭載可能だ。外部接続は「USB 3.2 Gen 2(USB 10Gbps)」ポートを搭載可能だ。

 モバイル通信用モデムは「Qualcomm X105」を統合しており、ミリ波を含む5G向け各種周波数帯(バンド)に対応できる。5G規格における最大通信速度(理論値:以下同)は、下り(受信)が14.8Gbps、上り(送信)が4.2Gbpsとなる。

 無線LAN/Bluetooth/UWB(広帯域無線通信)/Thread通信チップは「FastConnect 8800」にまとめて統合されており、無線LAN(Wi-Fi)ではWi-Fi 8(IEEE 802.11bn)規格に対応し、最大通信速度は11.6Gbpsに達する。Bluetoothは最新のBluetooth 6.0に対応し、HDT(高データスループット)通信も可能だ。

搭載製品は海外メーカーから順次登場

 発表時点において、以下の海外メーカーからSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6搭載スマートフォンの投入が表明されている(機種名が明確になっているものを抜粋)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月02日 更新
  1. RTX Spark搭載「Surface Laptop Ultra」がお披露目か Microsoftが10月7日にイベント開催 (2026年10月01日)
  2. 「Windows 11 2026 Update(バージョン 26H2)」の製品版が登場 Windows Updateを通して順次展開 (2026年09月30日)
  3. 新生「エプソンジャパン」が次世代ホーム戦略を発表 月額1100円からのプリントサブスク「ReadyPrint」やプリンタ新製品も (2026年10月01日)
  4. 圧倒的な通気性と航空モチーフのデザインが光る「ANAオリジナル タフな背中がムレにくいビジネスリュック」を試す (2026年09月28日)
  5. 処理速度を向上してスリムになった新型「Fire TV Stick 4K」登場 リモコンも一新 (2026年09月30日)
  6. サイバー攻撃より怖い? ドラッグ&ドロップの操作ミス、原始的な「ファイルを選択」でヒューマンエラーを防げるか (2026年10月01日)
  7. 理論値以上のゲーミング性能を発揮できる秘密は? MSI Claw 8 EX AI+で知る「Intel Arc G3 Extreme」の実力 (2026年09月30日)
  8. 13.3型で約1.005kg! Core Ultra(シリーズ3)搭載モバイルPC「Let's note NC7」個人向けモデルが11月18日発売 (2026年10月01日)
  9. 交換式バッテリー&カメラ付き“全部入り”スマートグラス「INMO GO3」を試す (2026年09月29日)
  10. Amazon「プライム感謝祭」が10月16日スタート! 規模倍増の400万点以上がセール対象に――先行セールは10月13日から (2026年10月01日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー