6月の電力需要実績速報、一般向け販売量が大幅減も特定規模需要が増大電力供給サービス

電気事業連合会が6月の電力需要実績速報を発表した。販売電力合計は前月比2.2%減。4月、5月に引き続き販売電力合計値は減少したが、微減にとどまっている。一般向け需要が大幅に減った一方、特定規模需要が上昇したためだ。

» 2012年07月20日 15時30分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 電気事業連合会は、2012年6月分の電力需要実績速報を公開した(図1)。全国10社の販売電力量合計はおよそ640億4500万kWh。5月の654億9800万kWhから2.2%減。2月から販売量は下がり続けているが、6月の前月比の下げ幅はわずかだ。

 一般需要の電灯契約が前月比で15.5%減と大きく下がり、一般需要合計販売量も前月比14.2%減となっている。これは、空調機器を使う必要がほとんどなくなったためと考えられる。

 一方、特定規模需要は合計で前月比4.9%増の431億2700万kWと、4月の水準まで戻った。一般需要の販売量が大きく減少したが、特定規模需要が上昇したため、合計では微減となった。

 先に述べたように、2月から6月まで販売電力量合計値は下がり続けてきた。しかし、7月は一転して上昇すると予想できる。7月に入った途端に猛暑日が続き、空調機器による消費電力量が急増していると考えられるからだ。

図1 電気事業連合会が公開した、2012年6月の電力需要実績速報

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