大飯原発4号機の出力が最高値に、25日にはフル稼働開始電力供給サービス

関西電力の大飯原子力発電所3号機に続いて、4号機の再稼働に向けた作業が進んでいる。21日(土)から発電を始め、出力上昇試験を続けていたが、24日(火)には出力が最高値に達する。

» 2012年07月24日 06時30分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 大飯原子力発電所4号機の再稼働に向けて作業を進めている関西電力は、24日(火)にも出力が最高値である118万kWに達する見込みであることを明らかにしている。最高出力で運転しながら各種機器を点検し、異常がなければ25日(水)からフル稼働(定格熱出力一定運転)に至る(図1)。

図1 関西電力の大飯原子力発電所

 大飯4号機の出力が最高値に達する24日、関西電力は原子力による発電量を前日の212万kWから236万kWに上昇させるという計画を立てている。原子力による発電量が増加することに伴い、他社からの融通を受けている電力量や火力発電所の出力を減少させる予定。

 政府は、3号機がフル稼働を開始したときは、関西電力管内と周辺地域の節電目標値を引き下げた。首相官邸のWebページでは、4号機フル稼働後の節電目標は安定稼働が確実になった段階で発表するとしている。

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