d.80万カ所
国家戦略室の「コスト等検証委員会」によると、太陽光発電システムの実稼働率は12%。1年のうち12%しかフル稼働しないということだ。日本各地に設置した太陽光発電システムの発電実績データからも、この数字は妥当なものであると考えられる。
1年間の12%というと、大体1050時間。出力が1kWの太陽光発電システムの年間発電量が1050kWhということになる。この数字で日本全国で1年間に使用した電力量の値を除算すると、どれくらいのメガソーラーが必要になるのかが分かる。
電気事業連合会によると、2011年度の年間販売電力量は大体8598億867万1000kWh。この値を1050で除算すると8億1886万5400。日本全国で1年間に使用した電力量をメガソーラーだけで発電するには、合計出力が8億1886万5400kWでなければならないということになる。
8億1886万5400kWをMWに換算すると81万8865.4MW。メガソーラー1カ所の出力を1MWとすると、大体80万カ所のメガソーラーが必要という計算になる。
政府は2030年には再生可能エネルギーで電力需要の30%以上をまかなうシナリオを描いているが、現実のものとするにはさらに多くのメガソーラーを作るだけでなく、ほかの再生可能エネルギーによる発電量も増やさなければならない。
スタジアムの屋根から219kWを発電、1540枚の太陽光モジュールで覆う
日照時間は県下最高クラス、好条件の県有地にメガソーラー
窓にも太陽光パネルを、ガラス構造で発電と採光を同時に
日本のエネルギー市場を変革する、新制度がスタートCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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