補助金を利用すれば48万円で購入できる、小型の据え置き型蓄電池蓄電・発電機器

パナソニック エコソリューションズ社は住宅向けの据え置き型リチウムイオン蓄電池の新製品を発売する。蓄電容量は小さいが、その分価格が下がっており、補助金対象にもなっている。

» 2012年11月05日 11時00分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 パナソニック エコソリューションズ社が発売する製品は「VBBA216LB」(図1)。2012年11月14日から発売する。特長は低価格であること。税込価格は71万850円。

図1 パナソニック エコソリューションズ社が発売する「VBBA216LB」

 経済産業省の「定置用リチウムイオン蓄電池導入促進対策事業費補助金」の対象となっているので、機器の費用の1/3に当たる補助金を受け取れる。補助金を計算に入れれば、47万3900円で購入できることになる。

 低価格であるという特長はあるが、その一方で蓄電容量や定格出力は小さめだ。蓄電容量は1.6kWh。定格出力は120W。停電時は120Wの電力を6時間にわたって提供できる。ちなみにパナソニック エコソリューションズ社は、タスク照明、携帯型テレビ、CDプレーヤー付きラジオ、携帯電話の充電で120Wに達するとしている。120Wという数字は、最低限の照明と、情報収集のための機器を動作させることを意識した数字と考えられる。

 太陽光発電パネルと接続できるという特長もある。太陽光発電パネルが発電した直流の電力をそのまま蓄電池に充電できる。また、この蓄電池と太陽光発電パネルを組み合わせた場合、太陽光発電パネルの電力はすべて蓄電池に流れ、蓄電池からパワーコンディショナーに接続する形を採る。停電時はパワーコンディショナーにある自立運転コンセントを利用することになる(図2)。

図1 VBBA216LBの構成例

 本体が小さく、内部にファンを搭載していないため、屋内にも設置できるという特長もある。本体の外形寸法は幅490mm×高さ607mm×奥行270mm。新築の住宅だけでなく、既築の住宅にも設置できる。

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