大阪市は環境局の事務室でタスク・アンビエント照明を実施し、2011年度比でおよそ43%の節電効果を上げていることを明らかにした。
大阪市では節電対策として市庁舎の天井照明を間引いている。さらなる節電を狙って、環境局の事務室でタスク・アンビエント照明を利用し始めた。天井照明の間引き率を上げ、各職員の机上にLEDのタスクライトを配置し、作業する机上の明るさを確保した(図1)。
大阪市の検証では、LEDタスクライトの導入によって天井照明の60%を間引くことができ、照明にかかる電気使用量を2011年度比でおよそ43%削減できた。電気料金に換算すると、年間でおよそ86万円の節約効果を期待できるという。天井照明を大幅に間引いても、労働安全衛生法上が定める下限値である300ルクスは下回らないようにしている。
職員に節電を強く意識させる効果も確認できたという。不要な照明をこまめに消灯するなど、電力の無駄遣いを避ける行動が浸透し、この点でも節電効果を得られている。
環境局では夏の節電期間終了後もタスク・アンビエント照明の利用を続けており、今後も続けていくという。さらに、他部署にも導入を薦めていくとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.