a.秒速5〜6m
独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合研究所(NEDO)がまとめた「風力発電導入ガイドブック」によると、風力発電に適していると言える場所は、年間平均で秒速5〜6mの風が吹く場所ということになっている。これよりも風が弱いと発電設備の設備利用率が下がり、発電量が大きく下落する。その結果、売電収入が下がり、発電設備建設や建設前調査に要した費用の回収時期が大幅に遅れてしまう。
ちなみにNEDOは日本全国の陸地の大まかな風況データを計測し、Webサイトで公開している。まず、このデータを見て建設予定地を絞り込み、その土地で実際に風況を計測してから発電機建設というのが一般的な流れになる。
NEDOが公開している年間平均風速の分布を表した地図。関東、中部地方を中心に表示してみたが、年間平均風速が秒速5〜6m以上になる土地は海岸部と山岳部に多い。出典:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合研究所風力発電導入ガイドブックでは、風向についてもまとめている。発電設備に対して真横から風が吹いても、発電設備がうまく稼働するとは期待できない。風力発電導入ガイドブックでは、風車を向ける方向に風が吹く時間が年間で60%以上という条件を挙げている。
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