商社がメガソーラーを拡大、海外に加えて国内でも加速自然エネルギー

世界規模でエネルギー事業を展開する商社が国内のメガソーラーの拡大に乗り出した。新日鉄住金グループの住金物産は3月にマレーシアと兵庫県でメガソーラーを稼働させたのに続き、群馬県と山梨県でも2013年内にメガソーラーの運転を開始する。

» 2013年04月09日 07時00分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 住金物産が新たにメガソーラーを建設するのは群馬県の館林市と山梨県の上野原市の2か所である。館林市では2MW(メガソーラー)の規模で5月に、上野原市では3MWの規模で11月に運転を開始する予定だ。

 すでに3月29日には兵庫県の丹波市に国内で第1弾になる「丹波市青垣太陽光発電所」を1.75MWの規模で稼働させた(図1)。年内には3か所を合わせて7MW弱の規模になり、年間の発電量は合計で800万kWhを見込んでいる。

図1 丹波市青垣太陽光発電所。出典:住金物産

 これまで住金物産は海外ではタイで天然ガスによる火力発電事業を実施し、さらに現在は24MWの大規模なメガソーラーの建設を進めている。マレーシアでは3月21日に現地企業との共同事業によるメガソーラーが1MWで発電を開始したところだ。

 従来は商社機能を生かして海外を中心に発電事業を運営してきたが、国内でも有望とみてメガソーラー事業の拡大に乗り出した。いずれのプロジェクトも共同事業の形態をとる。丹波市のメガソーラーでは自動車や建設機械の部品メーカーであるエクセディと、館林市と上野原市のメガソーラーではLEDや太陽光パネルの製造装置メーカーである三星ダイヤモンド工業と、それぞれ合弁会社を設立してメガソーラー事業を展開する。

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