土地を借りてメガソーラーを建設、九州を中心に11.3MW自然エネルギー

メガソーラーに必要な条件は複数あり、土地と資金が最も重要だ。多摩川ホールディングスは自社の遊休地ではなく、賃貸借契約を結んだ土地でメガソーラーを推進している。

» 2013年06月05日 11時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
図1 メガソーラーの建設地点

 多摩川ホールディングスは傘下にアナログ受動部品メーカー多摩川電子を抱えるメーカーだ。2012年に実施された固定価格買取制度(FIT)以前から、小規模な太陽光発電システムを扱っていたが、FIT実施を期にメガソーラーに進出、現在4カ所のプロジェクトを進行中だ。

 同社のメガソーラー事業の特徴は自社遊休地ではなく、新規に土地の賃貸借契約を結び、その上に建設する形を採っていることだ。現在のFITの買取価格は初期導入コストや運用コストから見て比較的高めに設定されているため、このような手法でも事業が成り立つ。

 2012年9月には最初のメガソーラーの立地が決まった。山口県下関市において2万4000m2の土地の賃貸借契約(5年間、2000万円)を完了。5年後に1億3000万円で土地を取得する計画だ。現在、出力1.5MWのメガソーラーを建設中である。

 2012年11月には長崎県西部に浮かぶ離島五島列島(五島市)で2万4000m2の土地賃貸借契約(20年間、約5500万円)を結んだ。出力1.9MWのメガソーラーを計画する。

 2013年4月には福岡県宮若市で2万9000m2の土地の賃貸借契約(21年間)を締結。出力1.9MWのメガソーラーを建設し、2013年度中に運転を開始する予定だ。

 2013年5月には長崎県五島市で約10haの土地賃貸借契約(20年間)を締結。出力6MWのメガソーラーを計画する。これは2012年11月とは別の立地である。

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